お宝発掘! ナンシー関 の感想

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参照データ

タイトルお宝発掘! ナンシー関
発売日販売日未定
製作者ナンシー関
販売元世界文化社
JANコード9784418125050
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » な行の著者

購入者の感想

本書は、ナンシー関さんの没後10年のタイミングで出版され、帯では「最後の単行本未収録本」とされている。

その資料としての貴重さは、同じタイミングで出版された「評伝ナンシー関−心に一人のナンシーを」を読む中で、「これは読んでないなぁ」という初期の作品を補完する上でも重要である。
同時に、彼女の偉業を偲ぶ上では、名作と呼べる作品がいくつも配されている点でも、編集側のご苦労と故人への思い・評価の素晴らしさが伺える。
没後10年にタイミングを合わせただけの「売らんかな」な作品でないことが、故人また関係者の素晴らしさの何よりの証と評価したい。
表紙の自画像が、これまでの中で一番に棟方志功先生に近い気がするのは、ただのセンチだろうか?

個人的には、大ブームの前からナンシーさんがこだわっていた「大食い」ネタの再録。
全く個人的な思い出だが、彼女の出版記念会で、サインと一緒に、彼女が持参した消しゴム版画を選んで押してもらえるという機会があったのだが、僕が所望したのは「赤坂さん」。それがなくて「あぁ、赤坂さんかぁ、忘れちゃいました」と微笑みながら、「じゃぁ、YAWARAって名乗っている人」とリクエストしたら、「ははは」と笑って押してくれて、「どこまでいっちゃうんでしょうね?YAWARA」と尋ねれば「どこまでもいっちゃうでしょうね」と応えてくれたナンシーさん。いまや「国会でも金(バッジ)」ですよ。

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