この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう―池上彰教授の東工大講義 世界篇 の感想

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参照データ

タイトルこの社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう―池上彰教授の東工大講義 世界篇
発売日販売日未定
製作者池上 彰
販売元文藝春秋
JANコード9784163758008
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

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【概要】
 東京工業大学で開講されたリベラルアーツの講義をまとめたものです。科学技術や憲法、金融・経済と言った世の中の仕組みについてから、オウム真理教やアラブの春、アメリカや中国、北朝鮮の成り立ちまでを含んでおり、日本を囲む近現代の「歴史」を俯瞰することができます。各内容はそこそこ深堀りされていますが、他の専門性の高い池上彰著作に比べるとダイジェスト版的な立ち位置でした。

【内容】
 15回の講義の内容が含まれており、各回の構成は、
1. 科学と国家, 2. 国際情勢, 3. 憲法, 4. 金融, 5. 企業, 6. 経済学, 7. 世界経済, 8. 社会保障, 9. メディア, 10. 宗教, 11. 社会革命,12. アメリカ, 13. 中国, 14. 北朝鮮, 15. 白熱討論(サムスンに引き抜かれた技術者について)
 と、なっています。
 全ての講義において、現在に至るまでの歴史的経緯が述べられており、様々な事件・事象が半ば必然的に起きていることが凄く伝わりました。日本政府が原子力にこだわる歴史的理由や、複雑な展開を見せているアラブの春がなぜ起きて、どうなっているかを知るに、本著ほど導入にふさわしい本はないのではと思われるほど、論理的で段階を踏んで書かれています。

【感想】
 ともすると「教養」を単なる知識と混同してしまうこともありますが、池上彰氏(先生)の著書では知識を活用して社会を読み解く、本当の教養を全力で教えてくれているように感じています。大学での講義だからでしょうか、池上氏自身は「批判的な姿勢」で読むことの必要性を強く説いており、社会で起きる様々な事柄を考えて見ていかないと、歴史で起きたような大惨事が起こるのだと暗に伝えてくれているようにも思いました。

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文藝春秋から発売された池上 彰のこの社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう―池上彰教授の東工大講義 世界篇(JAN:9784163758008)の感想と評価
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