シモネッタのどこまでいっても男と女 の感想

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参照データ

タイトルシモネッタのどこまでいっても男と女
発売日販売日未定
製作者田丸 公美子
販売元講談社
JANコード9784062188760
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者

購入者の感想

他のレビュアーの方が書かれているように、まずは田丸氏がイタリア語通訳という仕事を通じて間近で見てきたイタリア男女に関する悲喜こもごも且つドライでさらっとしたシモネタ満載のエッセイを読まれてから、本書を読むと楽しさ・面白さ倍増です。
今まで彼女の著作を読みながら、いったいこんなとんでもない人(失礼!でもいい意味で「とんでもない」のです)の手綱を握っているご主人はどんな方なのだろうか・・・とずっと気になっていた私は、あっという間に読み終えてしまいました。

「組紐学園の理事長をしております」というご主人は、その肩書きの通り、ヒモ状態です。(公美子のヒモ→組紐)
ご主人が特定の仕事に就いていないだけでなく、事業の失敗から借金をつくった結果、著者は稼ぎ頭として言葉をお金にしてきました。
ですから当然著者は理事長に対して、ひとこともふたことも言いたくなることはあったようで、さすがの著者もユーモアでは乗り切れず
つい嫌味のひとつも言ってしまうことがあったようですが、そこをねちねちと書くのではなくさらっと書いて笑えるエンターテイメントに仕上げているところが、やはり田丸氏のすごさだなぁと思いました。
「私達は結婚して長いけれど、今でも仕事帰りにホテルのバーで待ち合わせて時々デートしたりするんですよ」などという散々雑誌で見たようなプチ自慢は一つもなく、結婚という制度や一対のオスとメスというものに対する著者の現実的な考え方も垣間見ることができました。
ご主人だけでなく、著者のご両親の生い立ちについても詳しく書かれていますので、こんな面白いものを書く人を造りだしたのは、こういう環境だったのか、と納得です。

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講談社から発売された田丸 公美子のシモネッタのどこまでいっても男と女(JAN:9784062188760)の感想と評価
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