Swim: Why We Love the Water の感想

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参照データ

タイトルSwim: Why We Love the Water
発売日販売日未定
製作者Lynn Sherr
販売元PublicAffairs
JANコード9781610393331
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

 作者はアメリカ人女性で、放送記者であり、作家でもある。子供の頃から水泳が好きで、放送記者になってからは多くの水泳競技の優勝者へのインタビューをしてきたのだという。

 この本の冒頭は、Hellespont、アジアとヨーロッパを分か断つダーダネルス海峡の古代名であるが、を泳いで横断する催しに参加した作者の想い出から始まる。
 
 伝説によると、アジア側にLeanderという若者がいて、ギリシャ側に住んでいたHeroというお姫様に恋をして、毎夜ギリシャ側まで海峡を泳いで会いに行き、朝になるとまた泳いでアジア側に戻っていたのだが(なんと精力的なことか)、ある嵐の夜、Leanderは方角を見失って溺れ死んでしまう。それを悲しんだHeroは自らを海峡に身を投じ、それ以来、海峡の名前は姫の名を取って、Hellespont、となったのだという。
 
 というように、水泳の歴史的な謂れや、泳ぐことがいかに心身の健康にとっていいことか、等が書かれている。他にも例えば、水泳は黒人に取っては人気のないスポーツだが、大昔はむしろアフリカ黒人やアメリカインディアン達は必要に迫られたこともあって、日常的に泳いでいた、などの話は興味深い。しかし、多くの水泳の達人が登場するが欧米の人達ばかりで、アジアでは日本が傑出して水泳王国であるにもかかわらず、日本の古式泳法や世界記録を持った選手が描かれていないのが残念だ。
 
 この本を読んだ動機は、59歳から健康のために始めた水泳にすっかりとりつかれ、海外の開発途上国勤務なのでなかなか泳ぐ機会に恵まれないこともあるが、67歳の今でも、絶えず泳ぐことを心がける、という意識を持って生活をしているからである。そういう私のような者に取っては、真に気分よく読めた本だった。星四つにしたのは、文化的に日本とかけ離れた内容もあり、読みにくいところもあったからである。翻訳したものを読めばもう少し順調に読めて、人によっては星五つにするのかもしれない。

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PublicAffairsから発売されたLynn SherrのSwim: Why We Love the Water(JAN:9781610393331)の感想と評価
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