The Dictator's Handbook: Why Bad Behavior is Almost Always Good Politics の感想

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タイトルThe Dictator's Handbook: Why Bad Behavior is Almost Always Good Politics
発売日販売日未定
製作者Bruce Bueno de Mesquita
販売元PublicAffairs
JANコード9781610391849
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

政府やビジネスで、政治がいかに動くかを説明するのが本書の目的。政治家個人の同期に焦点を当て、政治のルールを探っていく。政治とは権力を得て維持すること。生き残るためには、頼れる相手は最小限にしてポストに止まり続けること。支持者になりうる人がたくさんいるとき、リーダーは好き放題やれるようになること。これが中心的内容だ。

1章はelectorate theoryの概要。名目上の選択者、事実上の選択者、勝利連合の三つの次元に分ける。名目上の選択者とは、リーダーを選ぶ権利を法的に持っている人のこと。事実上の選択者とは、リーダーを「実際に」選んでいる人のこと。勝利連合とは、事実上の選択者のうちで、リーダーがオフィスに留まるために必要な支持を構成する人たちのことだ。たとえばソ連なら、全市民が名目上の選択者、共産党が事実上の選択者、その中の派閥が勝利連合となっている。それぞれ、交換可能なもの(interchangeable)、影響力のあるもの(influential)、必要不可欠なもの(essential)と呼び、区別していく。
2章は権力の座に登りつめるときについて。現職が死にかけていたり、支持者にとって間違った政策を採っていたり、自己中心的になりすぎていたりしたら、対抗馬にとっては挑戦するチャンスだ。機会をうかがい、素早く実行に移すべし。
3章は権力の座を維持することについて。頼る人数はできるだけ少なくし、挑戦者を退け、仲間には適度な利益を分け与え続けねばならない。ヒューレット・パッカード、フセイン、レーニン、サミュエル・ドウといった例が挙げられている。連記投票は未熟な民主制のもとでしばしばみられる。
4章は課税について。カネは、支持者を集めるのに非常に効果的。貧者から奪い、金持ちに与えると良い。専制のもとでは少数者に頼ればいいので、税率は非常に高くなりがちだ。確かに国民全体は働かなくなるけど、独裁者が支持者に分け与えるに充分なパイだけ確保できればよろしい。
5章は政府支出について。公共財は供給するけど、ギリギリ生活するのに必要なだけあればよい。独裁のもとですら最低の教育水準や栄養は維持されることになる。

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