学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者福澤 諭吉
販売元筑摩書房
JANコード9784480064707
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門

購入者の感想

学問のすすめ、というだけあって、「なぜ我々は学問を学ばなければならないのか」をテーマにその必要性を
「公」の中での「個」の役割から論じている。

逆に言えば、福沢諭吉が慶応義塾を流行らせたい為のステマであり、
国が発展するための賢く順応な戦力の育成という観点もある(元々義務教育は国が始めたものだが)。
しかし、それによって同時に個人の独立が果たせ、各々が幸せを追求する為には学問が必要だということも
また分かってしまう。

誰もが求めるステレオタイプの幸せ・・・
<社会人として働くようになり、家計は自分ひとりでまかなえるようになり、結婚し、子供を生み、マイホームを買い、老後の為に蓄えをし・・・(少し古いかな?)>
を「そんな生き方は蟻の弟子のようだ」といくらかの虫と大差ない人生、自分の飯は自分で用意する程度では動物に負けないだけだと一刀両断。
痛快であり、今一度自分の立ち位置を確かめさせられる。

勿論、一様に今のご時勢に当てはめることはできないが、学問の「そもそも論」を語る上では非常に有用である。

学問のすすめへのレビュー:

タイトル通り、学問の推奨を書いた本。
さらにこの本にはただ勉強しろというのではなく、独立して生きろというメッセージが込められている。
その志は高く、漠然と目標もなく生きている自分にはあまりにもほど遠いものだった。
自分の愚かさを自覚させられたが、同時に今から学問をしようという意欲も湧いてきた。
何もできずに時間だけが過ぎていると感じている学生の方はぜひ読むといいでしょう。

現代訳へのレビュー:

とても丁寧な現代語訳で、引っかかりなく読めてしまうのは素晴らしいと思います。
しかしこれだけすぐに意が通る文章だと、かなり意訳してしまった部分もあるのではないかという疑問も浮かびます。
そのため、原文も合わせて読むことができれば素晴らしいと思います。0

あの齋藤孝氏があの福沢諭吉のベストセラーを現代語訳した一冊。
あまりにも有名な一説「天は人の上に…」は小学生でも諳んじられるのですが、それでは、その原典を読んだ人はどのくらいいるのか?という著者の問題意識から本書は生まれました。た。もちろん、私も未読でしたが、その理由のひとつには、この手の本で定番ともいえる岩波文庫がどうにも手に取りにくい(読みにくい)というのがあったように思います。
本書では、齋藤氏の表現がかなりくだけていて、現代に書かれたかのような錯覚に陥るほど読みやすいです(どこまで原典に忠実な表現なのかは私には分かりませんが)。しかし、そう思わせるのは訳文よりもむしろ書かれている内容がすばらしいからに他なりません。
ついこの間までサムライの時代だった明治初期に、これだけの思想と表現力をもつ人間が日本に現れたというのはある意味では奇跡のように思います。
表題のイメージから「勉強が大事ですよ」的な内容かと思いきや、人が生まれながらに平等であるという有名な一説以外にも、国民と国家の関係、法治主義国家の理想まで語られている秀逸な評論文であり、かつ、自己啓発的な側面ももった内容になっています。
日本人が日本人としての誇りと義務感をもって世界の一員として生きるべし、と教えてくれている本書。中高生の教科書には必掲だと思うくらい、若い人に是非読んで欲しい一冊です。

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