ほとんど無害 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫) の感想

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参照データ

タイトルほとんど無害 銀河ヒッチハイクガイドシリーズ (河出文庫)
発売日2014-10-03
製作者ダグラス・アダムス
販売元河出書房新社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » その他の外国文学

購入者の感想

 時間と空間を越え、多元宇宙を行ったり来たりのアーサーの長い旅もここにあっけなく、そして切なく終了。
 最愛の人を失ったアーサーはサンドイッチ職人として辺境の惑星に生きがいを見出しますが、そこに彼の精子から生まれたという娘を連れてトリリアンが…。一方フォードは変わり果てた「H2G」本社の危険な企てに戦いを挑みます。
 いつもの軽妙な文体で物語は進みますが、さすがにシリーズ最終作にふさわしく、二人の精神的成長と困惑、そして意外にして予定調和の結末と実に読み応え充分の作品です。特に例の前々作での伏線の回収にはアッと驚きました。
 当シリーズの中では最高か最低かの極端な評価がされることが多い当作品ですが、私はもちろん前者。ドタバタコメディが好きで当シリーズに入った人は、やや文学的な本作に戸惑われるかもしれませんが、読み終えた時の感慨深さは、シリーズ全作を読み通した者へのご褒美と言ってもいいでしょう。
 最後に、ファンの悲願であった全作邦訳を成し遂げてくださった河出書房&翻訳者には心より感謝です。

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