スティル・ライフ (中公文庫) の感想
参照データ
タイトル | スティル・ライフ (中公文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 池澤 夏樹 |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784122018594 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
『スティル・ライフ』と出会ったのは高校生の受験勉強の時でした。現国の問題集の問題としてとりあげられていて(抜粋は雪のシーンだったと思うけど)、その文章を読んでその清清しい新鮮さ、文体の透明感に感動し、完成された小説として今すぐ読みたいという思いに駆られ、勉強の手を止め夢中で本屋までその本を探しに自転車で走りました。受験勉強中ということもあったのか、関係ないのかは不明だけど必死に本屋で見つけて読んだ文庫の『スティル・ライフ』はすごく心を潤してくれました。読んでいる途中も読み終わった後も喉だけでなく、精神的にもまるで清らかな水で癒されたような錯覚がしました。今もその時初めて買った文庫本を持っていて、(8年も前に買ってもうボロボロになっているけど)毎年2回くらいは読み返しています。何十回読んでも毎回新鮮な気分にさせてくれます。