Love Gun -Deluxe/Remast- の感想

デラックスエディションと言っても中には、後から手を加えた偽別テイクや
あまり興味のない12インチバージョンなどが入っていたりしますが、
この「CD2]のデラックスバージョンは、本当の意味でのレアテイクが満載でした。
ただし以下の「７」は、インストのみでボーカルはありません。注目すべきは
「ラブ・ガン」の「ティーチングデモ」ですが、これは初期テイクというよりは、自分のアイデアを
他のメンバーに聞かせてるような感じです。ギターの音が三味線の音のように聞こえたりもします。
このクレジットが１９７７．３．８になっており、その次に収録されている完成形に近いデモは
３．１０になっています。2日後にここまでレコーディングできるのも驚きですが、
なぜかブックレットには「ラブ・ガン」は、日本ツアーへの飛行機の中で書かれたとあるのですが、
レコーディングクレジットが正しいのであれば、すでに日本に行く前に、レコーディングされていた
となるのですが（笑）どうなんでしょうか？
最後に収録されているライブも素晴らしいです。パープルやツェッペリンみたみにアドリブが中心でもない
演奏で、ここまでライブが素晴らしいバンドはキッスだけではないでしょうか？

1. Much Too Soon (Demo)*
2. Plaster Caster (Demo)*
3. Reputation (Demo)
4. Love Gun (Teaching Demo)*
5. Love Gun (Demo)*
6. Gene Simmons Interview (1977)*
7. Tomorrow And Tonight (Demo)*
8. I Know Who You Are (Demo)*
9. Love Gun (Live in Largo, MD 1977)*
10. Christine Sixteen (Live in Largo, MD 1977)*
11. Shock Me (Live in Largo, MD 1977)*

極めてシンプルなロックンロール。つまりライヴを意識した音作りというわけだ。タイトルナンバーのラヴガンをはじめとして、何曲ものライヴの定番ナンバーが収録されていることはご存じのことだと思います。このラヴガンというアルバムは、恐らくリアルタイムでキッスを聴いていた人にとってはキッスそのものという存在なのではないでしょうか?某国営放送でやった武道館公演、私も当然みましたよ! TVにかじりつくようにしてね。ラヴガンは確かその日本公演の後で発売されたんじゃなかったかなぁ。そういうわけで生でみた人もTVでみた人もこのアルバムは夢中で聴きまくったってわけだ。リアルタイムでメイク時代のキッスを経験していない世代がこのアルバムに対してどういう感想を持つか非常に興味深いが、とにかく理屈抜きで楽しめるアルバムなのでぜひ楽しんで聴いてください。