テックツールプロ 7 特別優待版 の感想

ここ数年来愛用していて、便利な製品だとは思います。
が、、、今現在のバージョンでは搭載されている機能の実用性・実効性や、それに対する価格の割高感も感じています。

例えば「eDrive」
これは緊急起動用のドライブを作っておいて、万一の際にメンテナンスを行うためのものなのですが、ごく限られた範囲の処理しかできません。文字通り「緊急起動」のためのツールです。
最近のMac OSXはリカバリ領域を持っていますし（10.7以降かな）、ここからディスクのチェック・修復やOSそのものの再インストール、Time Machineを起動してのデータ復元が可能です。
となると、「eDrive」を積極的に使用したい場面というのが見えてこないのです。

ハードウェアのテストツールは大変充実していますが、例えばRAMやグラフィックの故障が発見されたとしても、このツールに修復機能があるわけではない。結局ユーザーはパーツ交換かアップルストアに修理に出す以外に打つ手がありません。つまり異常を発見するという以上のことはできないのです。
私個人に関して言えば、このテストツールを使用してハード故障が見つかったことはないです。このツールが使用できない程のトラブルは経験がありますが・・・
故障に備えて装備しておくべきほどのツールかというと、ちょっと疑問なんです。

ディスクメンテナンスツールとしてみれば、ディスクの最適化、デフラグ、クローン、消去されたデータの復元・・・etc
頼りになる存在と言えるでしょう。

しかし、同等機能やさらなる高機能を持った他社ソフトも存在しているので、このソフトの優位性を見出すのは難しいかも知れません。
例えば、このソフトのクローン機能は単純にドライブの複製を作成するだけで、スケジュールを組んで自動更新することは出来ません。クローンを最新の状態にキープするには手作業でやるほかありません。
他社ソフト「Carbon Copy Cloner」ならば、日時や定期サイクルでのスケジュール自動処理、上書き／差分クローンの設定、特定ファイルやフォルダの除外・・・など、細かな設定が可能です。