英語学習者のための Google・英辞郎検索術 (開拓社言語・文化選書) の感想

　著者は大阪市立大学名誉教授。Google、アルクの英辞郎、そしてCOCAの便利な検索術について、くどいほど丁寧な具体例とともに解説した書です。

　Google検索術については、私自身これまで『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』（2003年）、『Web検索エンジン Googleの謎』（2004年）、『WebGoogleまるごと使い倒しガイド―Web検索だけじゃない!』（2005年）とGoogleが日本上陸して間もないころに入門書をいくつか手にして随分勉強してきたつもりです。引用符を使った検索やワイルドカード検索などは職場の誰よりも早く身に着けたと自負しています。
　それでもこの書によってさらに新しい検索術を覚えることができました。
　例えばOR検索に「｜」（パイプ記号）を使って、”standing * tears in my|his|her”と検索すればよいことは初めて知りました。
　また、ネット上には有象無象のサイトがある中で、正確な英語を使っている教育機関のサイトに限って英文例を探るには　site:edu　と打ち込むといいというのも大変有益な情報です。この本を読んだ後、職場で早速この方法を使って、仕事仲間を驚かせることができました。