レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫) の感想
参照データ
タイトル | レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | イタロ・カルヴィーノ |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784151200274 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » イタリア文学 |
購入者の感想
宇宙のはじまりの頃にあったこと、人間などまだいない太古の時代に起きたことを、<わし>こと<Qfwfq老人>が語っていく連作短編集。混沌の中に生まれた原初の星雲のような、「科学」と「ホラ話」が融合してぐるぐる渦を巻いているような、何ともいえない面白味がありましたね。あっけにとられてるうちにどんどん話が進んでいって、ワハハと大笑いしてしまうみたいな無類のおかしみ。ほんと、不思議な味のする短編集なのでした。
「月の距離」「昼の誕生」「宇宙にしるしを」「ただ一点に」「無色の時代」「終わりのないゲーム」「水に生きる叔父」「いくら賭ける?」「恐龍族」「空間の形」「光と年月」「渦を巻く」のひぃふぅみぃよぉ、全部で12の短篇からなっています。
なかでも、次の三つの短篇が面白かった!
★地球からすぐ手の届く距離に月があった頃、わしらは舟に脚立(きゃたつ)を立ててな、のぼるだけで月に行けたんじゃよ・・・・・・「月の距離」
★わしがまだ子供だった頃、Pfwfpと遊んだんじゃがな、そのゲームというのがビー玉みたいにアトムを転がしたりはじいたりするものでな・・・・・・「終わりのないゲーム」
★ある夜、わしが天体望遠鏡を覗いておった時のこと、一億光年の彼方にある星雲からプラカードが突き出ておってな、それには「見タゾ!」と書いてあってな・・・・・・「光と年月」
本書の帯に、作家の川上弘美の推薦文が載っていまして、<そりゃあもう、類のない本なんです>と書いてあるのですけどね、「全くもってそのとおり!」と拍手したくなったのでした。
「月の距離」「昼の誕生」「宇宙にしるしを」「ただ一点に」「無色の時代」「終わりのないゲーム」「水に生きる叔父」「いくら賭ける?」「恐龍族」「空間の形」「光と年月」「渦を巻く」のひぃふぅみぃよぉ、全部で12の短篇からなっています。
なかでも、次の三つの短篇が面白かった!
★地球からすぐ手の届く距離に月があった頃、わしらは舟に脚立(きゃたつ)を立ててな、のぼるだけで月に行けたんじゃよ・・・・・・「月の距離」
★わしがまだ子供だった頃、Pfwfpと遊んだんじゃがな、そのゲームというのがビー玉みたいにアトムを転がしたりはじいたりするものでな・・・・・・「終わりのないゲーム」
★ある夜、わしが天体望遠鏡を覗いておった時のこと、一億光年の彼方にある星雲からプラカードが突き出ておってな、それには「見タゾ!」と書いてあってな・・・・・・「光と年月」
本書の帯に、作家の川上弘美の推薦文が載っていまして、<そりゃあもう、類のない本なんです>と書いてあるのですけどね、「全くもってそのとおり!」と拍手したくなったのでした。