きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ) の感想
参照データ
タイトル | きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮台真司 |
販売元 | イースト・プレス |
JANコード | 9784781690315 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
宮台氏の主張が、比較的わかりやすく、まとめられています。、
勘違いしている人がいるようですが、本書では「モテる」ためにはどうすればよいかということは書かれていません(当然、「モテる」ためには社会運動すればよい、なんてことはまったく言っていません)。「モテる」ことはいわば目的ではなく手段です。この生きにくい世の中、絶望的な日本の状況を少しでも変えたいと思うんだったら、君自身が「モテる」くらいに人間的魅力が必要だよ、ということです。
本書で言う「モテる」というのは、異性に限らず、他人を引きつける人間的魅力=「感染力」のことです。その上で、なぜ社会を変えるには「モテる」ことが必要なのか。
簡単に言うと、他人から「こいつはすごい」と思われるのは、社会のために利他的なふるまいをする人間であって、具体的には「他人任せにして、都合が悪くなるとブーたれる」人ではなく、「価値にコミットし、自ら引き受ける」人です。そして、そういう人が周囲にも影響を与え、ふるまいが他者に「感染」していくことによって、社会がプラスの方向に変わっていく、ということです。
逆に言えば、いつも他人任せのまま、何かあれば文句を言うだけで、人間的に何の魅力も無い人は、いくらリッパなことを言っていても、何も変えることはできないということです。
本書は、関係性のなかの「感染力」に力点を置いていますが、その念頭には、地域や学校、企業組織などの中間集団における関係の再構築があるのでしょう。
いずれにしろ、比較的とっつきやすい本ではあります。
勘違いしている人がいるようですが、本書では「モテる」ためにはどうすればよいかということは書かれていません(当然、「モテる」ためには社会運動すればよい、なんてことはまったく言っていません)。「モテる」ことはいわば目的ではなく手段です。この生きにくい世の中、絶望的な日本の状況を少しでも変えたいと思うんだったら、君自身が「モテる」くらいに人間的魅力が必要だよ、ということです。
本書で言う「モテる」というのは、異性に限らず、他人を引きつける人間的魅力=「感染力」のことです。その上で、なぜ社会を変えるには「モテる」ことが必要なのか。
簡単に言うと、他人から「こいつはすごい」と思われるのは、社会のために利他的なふるまいをする人間であって、具体的には「他人任せにして、都合が悪くなるとブーたれる」人ではなく、「価値にコミットし、自ら引き受ける」人です。そして、そういう人が周囲にも影響を与え、ふるまいが他者に「感染」していくことによって、社会がプラスの方向に変わっていく、ということです。
逆に言えば、いつも他人任せのまま、何かあれば文句を言うだけで、人間的に何の魅力も無い人は、いくらリッパなことを言っていても、何も変えることはできないということです。
本書は、関係性のなかの「感染力」に力点を置いていますが、その念頭には、地域や学校、企業組織などの中間集団における関係の再構築があるのでしょう。
いずれにしろ、比較的とっつきやすい本ではあります。