失われた時を求めて (まんがで読破) の感想
参照データ
タイトル | 失われた時を求めて (まんがで読破) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | プルースト |
販売元 | イースト・プレス |
JANコード | 9784781600857 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 外国文学・著者別 » ハ行の著者 |
購入者の感想
少々心配して手に取ったけれど、
この手のシリーズの中ではかなり成功した部類だと思う。
主人公の造型、今風に言えば少し気弱で自尊心の強い
「病んでいる」部分の描写も、登場人物たちの退廃的な雰囲気も
荒々しい絵柄の割に的確に表現している。
何より、原作を読んでいるとその膨大な「長さ」と
描写の繊細なまでのしつこい細かさにうんざりしてきて、
(はまる人ははまるのだが)だんだん付いていけず、
人物関係も想起するのが面倒臭くなってくるのだが、
そこを整理して、あっさり描いてなおかつ、
芸術家ってこういうものなのねと、うんうんと
納得させてくれるような「落ち」まで読ませてくれるのが嬉しい。
長い時間を俯瞰してしみじみ読み味わうには、読者の年齢も要求する
歴史的な俯瞰、時間の観念を必要とする作品なので、
このように漫画で読んで見て頭を整理するのも悪くないと、
改めて感じることができた一冊。
この手のシリーズの中ではかなり成功した部類だと思う。
主人公の造型、今風に言えば少し気弱で自尊心の強い
「病んでいる」部分の描写も、登場人物たちの退廃的な雰囲気も
荒々しい絵柄の割に的確に表現している。
何より、原作を読んでいるとその膨大な「長さ」と
描写の繊細なまでのしつこい細かさにうんざりしてきて、
(はまる人ははまるのだが)だんだん付いていけず、
人物関係も想起するのが面倒臭くなってくるのだが、
そこを整理して、あっさり描いてなおかつ、
芸術家ってこういうものなのねと、うんうんと
納得させてくれるような「落ち」まで読ませてくれるのが嬉しい。
長い時間を俯瞰してしみじみ読み味わうには、読者の年齢も要求する
歴史的な俯瞰、時間の観念を必要とする作品なので、
このように漫画で読んで見て頭を整理するのも悪くないと、
改めて感じることができた一冊。