栄養と料理 2014年 11月号 [雑誌] の感想

早食い防止＆血糖値の急上昇防止！という提案は、思わず笑ってしまったが女性ならちょっと試したくなる洒落たアイデア。
「低糖質メニュー」は、PFC比率が眼目。
糖質を過剰に制限すれば、逆に動脈硬化のリスクが増す。蛋白質・脂質・糖質のバランスを理想的な比率にするには？　その基礎理論を踏まえた、１週間のシンプルなメニュー紹介が役に立つ。後はこれを参考に、自分に合う献立に応用すればいい。
佐々木敏氏が連載で「ダイエットの本質は糖質を減らす事ではない。糖質制限を初め、食事療法の効果を科学的に調べるのは困難で、その研究結果を正しく理解するにも様々な知識が必要だ。」と述べている。〇〇置き換え、断食、酵素、タマネギ等々、流行の健康法・ダイエット法をとっかえひっかえ試すのは楽しいが、そろそろ物事を科学的根拠に基づいて判断する知性も必要じゃないか？　「科学的根拠」とは世界の数多くの、信頼性が高い研究から導き出された、確かな結論。
「栄養と料理」は、単に料理記事や健康情報を載せるのではなく、この「科学的根拠」を大切にしたい、読み手にも一緒に考えてもらいたい、という姿勢が感じられる。