えどさがし (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | えどさがし (新潮文庫) |
発売日 | 2014-11-28 |
製作者 | 畠中 恵 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101461328 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
時代は明治。ひとりの男が人を捜していた。今は京橋と名乗っている仁吉だった。捜す相手は、若だんなの生まれかわり!?だが、思わぬ事件に巻き込まれて・・・。
表題作「えどさがし」を含む5編を収録。しゃばけ外伝。
しゃばけシリーズでおなじみの面々が登場してそれなりに楽しめる作品だったが、やはり若だんながいないと何だか物足りない。登場しなくても若だんなの存在が感じられる話や、若だんなが生まれる前の話ならまだいいが、若だんながいなくなってしまった明治時代の話は、読んでいて切なかった。
人と妖(あやかし)では寿命が全く違う。出会い、一緒に楽しく過ごしているうちはいいのだが、やがて別れの日が来る。逝ってしまった人を忘れられず、別れの寂しさつらさを抱えながらその後何百年も生き続けなければならないとしたら・・・?気の遠くなるような歳月の中、仁吉や鳴屋たちはずっと変わることなく若だんなを想っていたのだ!その気持ちにホロリとした。
ラストは余韻が残るものだった。どうか、仁吉や鳴屋たちが笑顔のままでいられますように!
表題作「えどさがし」を含む5編を収録。しゃばけ外伝。
しゃばけシリーズでおなじみの面々が登場してそれなりに楽しめる作品だったが、やはり若だんながいないと何だか物足りない。登場しなくても若だんなの存在が感じられる話や、若だんなが生まれる前の話ならまだいいが、若だんながいなくなってしまった明治時代の話は、読んでいて切なかった。
人と妖(あやかし)では寿命が全く違う。出会い、一緒に楽しく過ごしているうちはいいのだが、やがて別れの日が来る。逝ってしまった人を忘れられず、別れの寂しさつらさを抱えながらその後何百年も生き続けなければならないとしたら・・・?気の遠くなるような歳月の中、仁吉や鳴屋たちはずっと変わることなく若だんなを想っていたのだ!その気持ちにホロリとした。
ラストは余韻が残るものだった。どうか、仁吉や鳴屋たちが笑顔のままでいられますように!
このシリーズのファンなら文句なく楽しめる一冊だと思います。気になるのは「えどさがし」。明治時代、若旦那を探す仁吉たち妖の物語。
作者は明治を舞台にした別のシリーズも書いていて、この時代に思い入れがあるようですが、若旦那シリーズはあくまでも江戸文化華やかなりし時代を舞台にしていてほしいです。舞台を明治にシフトするための前置きみたいなストーリーで、ちょっと心配になりました。
今後、書くとしても、あくまでも「外伝」に留めておいて欲しいものです。
作者は明治を舞台にした別のシリーズも書いていて、この時代に思い入れがあるようですが、若旦那シリーズはあくまでも江戸文化華やかなりし時代を舞台にしていてほしいです。舞台を明治にシフトするための前置きみたいなストーリーで、ちょっと心配になりました。
今後、書くとしても、あくまでも「外伝」に留めておいて欲しいものです。