アトピー性皮膚炎 患者1000人の証言 の感想
参照データ
タイトル | アトピー性皮膚炎 患者1000人の証言 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 安藤 直子 |
販売元 | 子どもの未来社 |
JANコード | 9784901330848 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 皮膚科学 |
購入者の感想
本書は4部構成になっており、
1部はアトピー性皮膚炎とその問題の歴史について。
現在の皮膚科医の世界が持っている問題に対する著者の考察は鋭いものがあります。
2部は著者自身が、軽微なアトピー性皮膚炎に、処方されたステロイドを軽い気持ちで塗った日から
全身ぼろぼろのステロイド皮膚炎に陥ってしまった日までの、克明な記録です。
3部がタイトルにある通りの、1000人以上に調査した患者の生の声と、著者による調査結果の考察です。
この悲痛な叫びをステロイドを処方する皮膚科医は読んでおいて欲しいです。
第4部が 著者の、アトピー問題に対する考察です。
1000人以上の患者の生の声聞くという調査はそれまでにない画期的な試みであり、そういった点で価値の高い書と思います。
著者自身の考えも、脱ステロイドを試みる人たちには、迷わないために大変参考なるでしょう。
ただ、本のタイトルと、内容にギャップあり…の感が否めません。
本の大半が、著者の意見です。
私はてっきり、本の大半が患者の生の声で構成されていると思って買ったのでそこは☆マイナス一つです。
著者の意見の部分ももちろん、とてもよいのですが。
また、調査対象がステロイドを第一選択にしない医療機関で治療を受ける患者のみであり、
それはそれでよいのですが
「アトピー性皮膚炎患者1000人の証言」と表現するには、対象に偏りあり、と思います。
アトピー患者であることに間違いはないのですが…
サブタイトルなどをつけて誤解のないようにすべきかと思います。
こういうところは、ステロイド推進派に突っ込まれてしまうと思います。
1部はアトピー性皮膚炎とその問題の歴史について。
現在の皮膚科医の世界が持っている問題に対する著者の考察は鋭いものがあります。
2部は著者自身が、軽微なアトピー性皮膚炎に、処方されたステロイドを軽い気持ちで塗った日から
全身ぼろぼろのステロイド皮膚炎に陥ってしまった日までの、克明な記録です。
3部がタイトルにある通りの、1000人以上に調査した患者の生の声と、著者による調査結果の考察です。
この悲痛な叫びをステロイドを処方する皮膚科医は読んでおいて欲しいです。
第4部が 著者の、アトピー問題に対する考察です。
1000人以上の患者の生の声聞くという調査はそれまでにない画期的な試みであり、そういった点で価値の高い書と思います。
著者自身の考えも、脱ステロイドを試みる人たちには、迷わないために大変参考なるでしょう。
ただ、本のタイトルと、内容にギャップあり…の感が否めません。
本の大半が、著者の意見です。
私はてっきり、本の大半が患者の生の声で構成されていると思って買ったのでそこは☆マイナス一つです。
著者の意見の部分ももちろん、とてもよいのですが。
また、調査対象がステロイドを第一選択にしない医療機関で治療を受ける患者のみであり、
それはそれでよいのですが
「アトピー性皮膚炎患者1000人の証言」と表現するには、対象に偏りあり、と思います。
アトピー患者であることに間違いはないのですが…
サブタイトルなどをつけて誤解のないようにすべきかと思います。
こういうところは、ステロイド推進派に突っ込まれてしまうと思います。
第1章は、日本における、アトピー性皮膚炎とそのステロイド治療の歴史の概観。これだけでもかなりためになる。
第2章は、著者自身が、ステロイド外用剤を使い、止めた体験談。患者がステロイドを止めるに至る経緯と、止めた後の苦悩が、追体験できる。
そして本論の第3章は、著者が行った大規模なアンケート調査の結果報告。ステロイド治療で上手くいかなかった、なんと1000人以上のアトピー性皮膚炎患者から解答を得ている。患者の生の声と実態が伝わってくる。
さらに第4章で、自身の考えるアトピー性皮膚炎への対処法を語り、「どうしていいか分からない」でいるだろう患者に、自然な対処の仕方・考え方を助言する。
現在のアトピー性皮膚炎治療は、医師によるステロイド中心の対症療法が唯一の正解とされる一方で、それに満足しない多くの患者が取り残されている状態にある。本書は、その隠された実情をあぶり出す。
何よりも素晴らしいのは、著者の文章が、平易で無駄がなく、その姿勢があくまでも、冷静で公平であること。不幸な現状を知ってしまった者の一人として、ただひたすらに改善を望み訴える、著者の真摯な思いが伝わってくる。
第2章は、著者自身が、ステロイド外用剤を使い、止めた体験談。患者がステロイドを止めるに至る経緯と、止めた後の苦悩が、追体験できる。
そして本論の第3章は、著者が行った大規模なアンケート調査の結果報告。ステロイド治療で上手くいかなかった、なんと1000人以上のアトピー性皮膚炎患者から解答を得ている。患者の生の声と実態が伝わってくる。
さらに第4章で、自身の考えるアトピー性皮膚炎への対処法を語り、「どうしていいか分からない」でいるだろう患者に、自然な対処の仕方・考え方を助言する。
現在のアトピー性皮膚炎治療は、医師によるステロイド中心の対症療法が唯一の正解とされる一方で、それに満足しない多くの患者が取り残されている状態にある。本書は、その隠された実情をあぶり出す。
何よりも素晴らしいのは、著者の文章が、平易で無駄がなく、その姿勢があくまでも、冷静で公平であること。不幸な現状を知ってしまった者の一人として、ただひたすらに改善を望み訴える、著者の真摯な思いが伝わってくる。