基本行政法 の感想
参照データ
タイトル | 基本行政法 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中原茂樹 |
販売元 | 日本評論社 |
JANコード | 9784535517295 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 行政法 |
購入者の感想
大学4回生、来年からロースクール進学の立場で、レビューさせてもらいます。結論からいえば、司法試験を受験しようとしている方(特にロースクール生)にとっては必読の基本書であると思います。
(1)1冊にまとまっている
行政法では、総論と救済法で2冊になっている本が多いですが、本書は行政法全範囲が1冊にまとまっています。まとめ本として有用と思われます。
(2)問題・条文の掲載
本書には多くの事例問題(短いですが判例ベース)が掲載されています。具体的事例との関係で理論を学べるのが良い点です。
また、「事例が書いてある」というのは、昨今の基本書では正直珍しいことではありませんが、本書の最大の特徴としては、事例のみならずさらに関連条文が掲載されている点です。事例が判例ベースになっていることもあって、掲載条文も判例で問題となっている法令(著名な個別法令)が多いです。司法試験では法令の解釈問題が出題されますから、日頃から本書掲載の個別法の条文に慣れておくことには大きな意味があると思います。
行政法は法令解釈が肝であるにもかかわらず、多くの基本書では個別法の条文が掲載されていません。百選ですら多くの場合、条文は掲載されていません。そのため、条文が掲載されている点は、他の基本書等とは大きく異る本書の特徴と思われます(もっとも、「条文解釈は演習の際にやれば十分」とお考えの人には、向かない本だと思います)。
(3)図の多用
図が非常に多いです。一見了解であるため、非常に分かりやすいです。法律学は理屈で覚えることも大事ですが、図で覚えるという観点からも、本書は有用だと思います。
(4)判例分析
(1)1冊にまとまっている
行政法では、総論と救済法で2冊になっている本が多いですが、本書は行政法全範囲が1冊にまとまっています。まとめ本として有用と思われます。
(2)問題・条文の掲載
本書には多くの事例問題(短いですが判例ベース)が掲載されています。具体的事例との関係で理論を学べるのが良い点です。
また、「事例が書いてある」というのは、昨今の基本書では正直珍しいことではありませんが、本書の最大の特徴としては、事例のみならずさらに関連条文が掲載されている点です。事例が判例ベースになっていることもあって、掲載条文も判例で問題となっている法令(著名な個別法令)が多いです。司法試験では法令の解釈問題が出題されますから、日頃から本書掲載の個別法の条文に慣れておくことには大きな意味があると思います。
行政法は法令解釈が肝であるにもかかわらず、多くの基本書では個別法の条文が掲載されていません。百選ですら多くの場合、条文は掲載されていません。そのため、条文が掲載されている点は、他の基本書等とは大きく異る本書の特徴と思われます(もっとも、「条文解釈は演習の際にやれば十分」とお考えの人には、向かない本だと思います)。
(3)図の多用
図が非常に多いです。一見了解であるため、非常に分かりやすいです。法律学は理屈で覚えることも大事ですが、図で覚えるという観点からも、本書は有用だと思います。
(4)判例分析