医学探偵ジョン・スノウ―コレラとブロード・ストリートの井戸の謎 の感想
参照データ
タイトル | 医学探偵ジョン・スノウ―コレラとブロード・ストリートの井戸の謎 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | サンドラ ヘンペル |
販売元 | 日本評論社 |
JANコード | 9784535585416 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
公衆衛生と疫学の始祖ということでジョン・スノウとう人の名前だけ知っていました。
現著者によると、イギリス人でもジョン・スノウという人は知名度があまり無いようです。
疫学というアプローチとジョン・スノウという人が知りたかったのですが、
内容は多分医学の専門家がみても正確なのでしょう、素人の自分にはノンフィクションの
エンターテイメントとしてみても面白い内容でした。
自分が一番興味を持ったのは、いわゆる専門家といわれる人達が完全に未知な対象に遭遇したとき、
どのような行動を取るのだろうということでした。
当時のイギリスの医者達は事実上あてずっぽうであらゆる医学的処置を患者に行ったようです。
そのため、患者はまるでモルモットのようにあらゆる種類の措置を同時に受ける羽目に陥り、
当人にとっては非常に苦痛であったろうということです。
結果的に患者にとって有効だった医学的措置は、いわばまぐれ当たりのような水分補給であったり、
かえって有害な瀉血のような行為を行われなかった場合だそうです。
あてずっぽうの医学的措置を行った医者にしても、医学的に未知な状況に陥っているということから考えると、
医学的に間違っているとも言えず、彼らが医者として能力に問題があったとも言えない。
そうすると、ジョン・スノウのような正解にたどり着いた人は運が良かっただけなのか?
ロシアがコレラの流行に遭遇してコレラの医学論文に懸賞金を出したという話が最初に出てきます。
ジョン・スノウがイギリス人だったということも理由の一つかなとなんとなく感じます。
後半のイギリス公衆衛生局が患者のあらゆる生活条件のデータを集める件を読むと特にそう感じました。
現著者によると、イギリス人でもジョン・スノウという人は知名度があまり無いようです。
疫学というアプローチとジョン・スノウという人が知りたかったのですが、
内容は多分医学の専門家がみても正確なのでしょう、素人の自分にはノンフィクションの
エンターテイメントとしてみても面白い内容でした。
自分が一番興味を持ったのは、いわゆる専門家といわれる人達が完全に未知な対象に遭遇したとき、
どのような行動を取るのだろうということでした。
当時のイギリスの医者達は事実上あてずっぽうであらゆる医学的処置を患者に行ったようです。
そのため、患者はまるでモルモットのようにあらゆる種類の措置を同時に受ける羽目に陥り、
当人にとっては非常に苦痛であったろうということです。
結果的に患者にとって有効だった医学的措置は、いわばまぐれ当たりのような水分補給であったり、
かえって有害な瀉血のような行為を行われなかった場合だそうです。
あてずっぽうの医学的措置を行った医者にしても、医学的に未知な状況に陥っているということから考えると、
医学的に間違っているとも言えず、彼らが医者として能力に問題があったとも言えない。
そうすると、ジョン・スノウのような正解にたどり着いた人は運が良かっただけなのか?
ロシアがコレラの流行に遭遇してコレラの医学論文に懸賞金を出したという話が最初に出てきます。
ジョン・スノウがイギリス人だったということも理由の一つかなとなんとなく感じます。
後半のイギリス公衆衛生局が患者のあらゆる生活条件のデータを集める件を読むと特にそう感じました。