丸谷才一全集 第十一巻 ジョイスと海外文学 の感想

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参照データ

タイトル丸谷才一全集 第十一巻 ジョイスと海外文学
発売日販売日未定
製作者丸谷 才一
販売元文藝春秋
JANコード9784163827407
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » 個人全集

購入者の感想

 英文学者としての著者が全精力を傾けたジェームズ・ジョイス論を中心に、プルースト、エリオット、ヘミングウエイ、ナボコフ、ボルヘスなどの海外文学論がずらずら並んでいる。

 みなそれぞれに面白いからお読みくださいな、としかいえないが、いちばんおもしろいのは「小説は女性に限る」と説く著者による女性作家論で、ジョイス嫌いであったはずのヴァージニア・ウルフが、ジョイスの「ユリシーズ」の影響のもとで「オーランドー」を書いたという説は、初耳ながらおおいに説得力がありました。

 また著者は、急進的革命家ゴドウインの娘でロマン派の詩人シェリーの妻であったメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」を、「彼女は「神は死んだ」というニーチエの宣告をその64年前に予知して、この世界文学史初のSF小説を書いた」と高く評価しているので、これはいつか読んでみたいナと思った次第です。

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文藝春秋から発売された丸谷 才一の丸谷才一全集 第十一巻 ジョイスと海外文学(JAN:9784163827407)の感想と評価
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