文楽のこころを語る (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 文楽のこころを語る (文春文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹本 住大夫 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167753306 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 日本の伝統文化 » 歌舞伎・文楽・能 |
購入者の感想
とても面白い。
当代随一の浄瑠璃語りで人間国宝の竹本住太夫さんが、全部で19段の名作・佳作を掲げて、作品の面白さ、見どころ聞きどころ、こめられた工夫や解釈、あるいはご本人の精進の思い出などを飾り気なく語り尽くしている。それぞれの章に簡単な筋書きが掲げてあって私のようなもの知らずでも読みやすい。
ずばりとしたふつうの語り口がわかりやすく、いちいちが腹に落ちる。発声法などは西洋音楽や読経などにも通ずる普遍性さえ感じる。
この本には大阪弁そのものが息づいていて、イキと間、そこから湧きだしてくるリズムやいいきいきとした抑揚が聞こえてくる。声に出して読んでみたいと思わせるとても気持ちのよい文章。この本は、山本千恵子さんという「文楽の一ファンにすぎない」方が、住太夫さんのところに通いつめて聞き書きしたもの。
ですから、山本さんにも盛大な拍手を送ります。
当代随一の浄瑠璃語りで人間国宝の竹本住太夫さんが、全部で19段の名作・佳作を掲げて、作品の面白さ、見どころ聞きどころ、こめられた工夫や解釈、あるいはご本人の精進の思い出などを飾り気なく語り尽くしている。それぞれの章に簡単な筋書きが掲げてあって私のようなもの知らずでも読みやすい。
ずばりとしたふつうの語り口がわかりやすく、いちいちが腹に落ちる。発声法などは西洋音楽や読経などにも通ずる普遍性さえ感じる。
この本には大阪弁そのものが息づいていて、イキと間、そこから湧きだしてくるリズムやいいきいきとした抑揚が聞こえてくる。声に出して読んでみたいと思わせるとても気持ちのよい文章。この本は、山本千恵子さんという「文楽の一ファンにすぎない」方が、住太夫さんのところに通いつめて聞き書きしたもの。
ですから、山本さんにも盛大な拍手を送ります。