子どもに体験させたい20のこと: 想像力を限りなく刺激する! (単行本) の感想

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決してよくある「自慢ばっかり」のセレブ本ではないのですが、なんだかただ佐藤家のバケーションの報告を聞いているという感が否めませんでした。息子さんがまだ小さいので、まだ「これをやったのでこうなりました」のような、眉唾ながらも「◯◯をしたことで、具体的にどんな成果が上がったか」の話ができないのではないかとも思いました。

また、一般の読者が掲載されている内容を具体的に真似しようとしても、会社員の家庭は時間の面で無理だし、金銭的に余裕の無い家庭はそれだけで無理かと思います。スケールを小さくして参考にするのはアリかもしれませんが、そこまでするならこちらの本で習う意味はあまり無いのでしょうか。そして、「息子さんに対する愛と彼の教育への情熱」と「子ども一般に対する愛とその教育への情熱」の断絶も感じました。自分の子どもが一番可愛いのは当たり前ですが、こうやって書籍を出すとなると、やはり他人の参考になってなんぼではないでしょうか。佐藤悦子さんの書き方は上品ですから、ただの自慢話で終わろうとはしていない事がわかるからこそその点が残念でした。佐藤家が具体的にどうやって休暇を過ごしているか興味のある読者にはいいと思います。