朝夕15分 死ぬまでボケない頭をつくる! の感想

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シリーズの前作『朝夕15分　死ぬまで寝たきりにならない体をつくる！』に引き続き購入。
とはいえ、同じシリーズではあっても著者は全くの別人。元新聞記者でその後、お医者さんになった方で、東京・杉並の浴風会病院というところでお勤めされているらしい。
このページの著者リンクをたどると、岩波でも書いているからしっかりした人なのだろう。
関東在住の高齢の親戚は、「浴風会病院」で「ああ、あのボケのところね」という反応だったので、その筋ではよく知られているようだ。

内容は、ボケ（認知症）の予防に効果的だとされるさまざまな方法を、どれもしっかりしたデータ・証拠付きで紹介したもの。
それでも、イラストも多いし文章も軽快なので、まったく難しくかんじることもなくさらりさらりと読めてしまう。

食事では、よく噛むこと、青魚、野菜等の効用、和食や地中海料理のススメなどのオーソドックスな内容のほか、お勧めのサプリメントや常用している薬の思いがけない効用まで詳しく解説している。
頭の体操としては、文章を書くことや音楽の趣味、対戦ゲーム、インターネットなどを挙げているほか、テレビを見ることがボケ予防に効くのかどうかなどまで医学的な証拠付きで紹介している。
ほか、運動のススメとしてラジオ体操や太極拳、ヨガ等を挙げるほか、心の持ちようの部分にも立ち入って非常に詳しく解説している。

この分野では、とりあえず売れているので作ってみました、というような内容がスカスカの本が多いのだが、この本は文句なしに名作。
多分、専門的にもかなり濃い内容を詰め込んでいるのだろうが、全くそれを感じさせずに読ませてくれる。
シリーズの前作に比べて、文字も大きくなっているようなので読みやすい。
自信を持っておすすめできる1冊だ。