仏教 心を軽くする智慧 の感想

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　5〜6年位前から、中村元先生が訳された『真理のことば、感興のことば（ダンマパダ）』と『ブッダのことば（スッタニパーダ）』を自宅と勤め先のデスクにおいて、心の平静さが失われそうになった時や、なんとなく落ち着かない時に手に取るようになりました。文章というよりは、短い詩のようなスタイルで綴られているので、パラパラと目を通して、気持ちをリセットするのに適していると思います。アメリカにはナイトスタンド・ブッディストという言葉があるそうですが、枕元で読むと寝つきもよいようで、小説のようについ読み進めてしまうこともなければ、専門書のように頭が冴えてしまうこともなく、穏やかな眠りに入れます！
　私は無宗教の典型的日本人ですが、昨今の原始仏教ブーム？の影響か、時折、ブッダのことばを拠り所にするようになりました。今回、仏教がご専門ではない齋藤先生が、正面からブッダのことばに焦点を当てられたことに僭越ながら意を強くするとともに、とても有り難く思いました。といいますのは、この本は自分でも読んでみたいと思いましたが、家の書棚に入れておき、いつか家族や子どもたちも手にとってくれたらと思ったのが購入の動機となったからです。将来、子どもたちが何か思い悩んだときに、お坊さんや仏教の研究者が書かれた本よりは、テレビでも、多くの著書でも有名な齋藤先生が書かれた本のほうが抵抗なく手にして、ブッダのことばへの扉を開いてくれるのではないかと思います。