良い値決め 悪い値決め ―きちんと儲けるためのプライシング戦略 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル良い値決め 悪い値決め ―きちんと儲けるためのプライシング戦略
発売日販売日未定
製作者田中 靖浩
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532320171
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » マーケティング・セールス 全般

購入者の感想

自分が提供する商品(サービス)の値段を決める際の考え方や計算方法がいつまでたっても定まらず、フリーランスになってから苦労していたのですが、この本を読んで頭が整理できました。
特に「自分が生み出すサービスを必要以上に値下げして売るという事は、自分の時間が奪われている事」というフレーズで、安易な値下げが危険であることを実感しました。

値付けの計算方法や考え方など具体的な事例やアドバイスが豊富です。
つい安い値段設定をしてしまったり価格の交渉が苦手な人も、読後に少し自分のやり方を変えてみたくなるのではないでしょうか。

儲かるためには、商品、サービスのポジショニングが大事であるということが書かれています。DOGからCATへ
 - DOGビジネスは、「悪い値決め」で安値争いになりやすい
 - CATのいる場所は、「よい値決め」で心地よい高値が維持できる
DOG: Digital Online Global
 D:デジタルデータの世界では、マネやパクリ、コピーが横行する
 O:オンラインの世界では、日本中・世界中のライバルと安値競争が起こる
 G:グローバルの世界では、仕事がコストの安い国に奪われる
DOGと戦わないための3つのステップ
 1値下げのメンタルブロックを外す:値下げするしかないという思い込みを捨てる
 2値下げの下限を知るため、値決めの数字を学ぶ
 3値決めを成功させるマーケティング&心理学を学ぶ:行動経済学(ビジネス心理学)
CAT: Cozy Analog Touch
 C: GlobalからCozy(居心地の良さ)へ。小さくて居心地の良い空間を作る
 A: DigitalからAnalog(不思議な魅力)へ。コンピュータには作れない世界を目指す
 T: OnlineからTouch(共感とふれあい)へ。買い手に共感してもらう

コスト・プライシングとバリュー・プライシング
 コスト・プライシング: コスト + 利益 = 売価
 バリュー・プライシング: 売価 - 利益 = コスト 
   お客さんはいくらなら気持ちよく払ってくれるだろうか?そこから値決めをスタートさせる

CAT空間を作るコツ
 悩みを引き取る→相手に共感する→問題解決に向かう

その他、気になる点をメモします。
・売り上げが増えたとき「利益が増えるケース」と「利益が減るケース」がある
・間違った「売り上げ重視」に正しい答えを出すと、会社が潰れる
  ※「企業がつまずくのは、正しい問いに間違った答えを出すからではなく、間違った問いに正しく答えるからである」(マービン・バウアーの言葉)

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

良い値決め 悪い値決め ―きちんと儲けるためのプライシング戦略

アマゾンで購入する
日本経済新聞出版社から発売された田中 靖浩の良い値決め 悪い値決め ―きちんと儲けるためのプライシング戦略(JAN:9784532320171)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.