ピアノの森(17) (モーニングKC) の感想

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タイトルピアノの森(17) (モーニングKC)
発売日販売日未定
製作者一色 まこと
販売元講談社
JANコード9784063728811
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ショパンコンクールの第2次審査が始まる今回では、
本作のもう一人の主人公である雨宮に訪れる大きな心の変化と、
パン=ウェイの圧倒的な演奏が描かれます。
特に、パン=ウェイの人の心を捕らえて離さない力の源泉の描写には、
読者の多くが引き込まれてしまうのではないでしょうか。

しかしまた、自ら鍵盤を叩く人、あるいは物を書く人、何かを表したい全ての人は、
雨宮と話すアダムスキの言葉に大きく頷かれるのではないでしょうか。
ピアノは鍵盤を叩けば音が出る。
だけど人の心に何かを届けるのは、
ピアノの鍵盤を叩くその人の「何かを伝えたい"想い"」だということ。
当たり前のことかもしれないこんな言葉は、しかし、雨宮を始めとする多くの人の心を打って止まないとお魚は思います。
"想い"を表し届けるために、演奏者は技巧を重ね、物書きは言葉を連ねていく。
届くかどうかも分からない長い長い旅路を、雨宮もきっと目指していくのではないでしょうか。
いつか、きっと届くと信じて。

間違いなくおすすめできる第17巻です。皆さまにも、ぜひ。

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