ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書) の感想

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参照データ

タイトルぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)
発売日販売日未定
製作者立花 隆・佐藤 優
販売元文藝春秋
JANコード9784166607198
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学

購入者の感想

これも“読書本”という分野に属する本である。つまりどんな本を読んだら良いのかという、読書の薦めである。いつも思うのであるが、そうしたたぐいのものを読むと、他の読書の大家たちが、自分と如何に異なった分野の本を読んでいるかがわかる。そして、“そうか、そういう世界もあったのか”という驚きを与えてくれるのである。立花、佐藤という60代と40代の二人の読書の巨人の対談形式によるこの本も、またそうした刺激を与えてくれる本である。
今回の本の特徴は、特に彼らが日本の現実の政治や行政の世界に関する本をたくさん読んでいることである。また更にはそうした現実を読み解くための基本的な能力を養う本も推薦している。つまり教養のための本がおすすめとして取り上げられている。
私ももっと若かったら、そうした本を立て続けに読んだろうと思える。
二人に共通していることは、教養というものの大切さであろう。つまり人類の知的遺産の財産目録を前にして、世界の全体像をいかにとらえるか、という視点から考えることが重要だと考える。
皆さんには、この本を座右に置いて、世の中の全体像を得べく、長期的に努力してもらいたいと考える。

@印象に残ったところ
―日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字が複雑になっていて、脳はこれに対応して高次の発達をとげる。だから、日本人の脳はすごくいい脳になった(17ページ)。
―音の世界、声の世界に騙されないようにする、読書による知的トレーニングは現代でも必要(19)。
―戦争中の日本を支配していた思想が、いかなるものだったかは、ぜひ教養として知ってほしい(27)。
―それ以前は小説が8割だったが、上司に言われて小説以外の本を買い込んで読み始めたんです。そしていかに自分がモノを知らなかったか痛感しました(48)。
―読書にせよネットにせよ、学ぼうとする人たちの、知へのモチベーションは益々上がってきている気がします。日本人よ、世界同時不況だから大いに本を読もう、と私は言いたいですね(56)。
―アメリカは、現代の教養の最重要アイテムの一つだと思います(120)。
―読書による疑似体験の力はものすごく強い(130)。

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