鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫) の感想

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参照データ

タイトル鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
発売日販売日未定
製作者ミヒャエル エンデ
販売元岩波書店
JANコード9784006020316
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学

購入者の感想

初めて自分から本というものに触れてみようと思って手に取ったのがこの本でした。
もう何度も繰り返し読むくらい非常に思い入れの強い作品です。

丘沢さんの翻訳は淡々としていて温度を感じ辛い文体が特徴です。
最初の頃は「これは子供には難しいだろうな」と思いながら読んでいたものですが
最近では「子供の方が素直に楽しめるんじゃないか」という考えに変わってきました。
つまり知識量の多い大人よりかはまだ少ない子供達の方が
余計な考えに阻害されずに純粋に話に没頭できるのかもしれないということです。

自分が思うにこの作品を読み進める上で何よりも大事なのは考えることよりも
感じること、ありのまま受け入れることですね。話の途中でリタイアしたという話もよく聞きます。
その場合物語を無理に理解しようとして立ち止まってしまうというのが大半でした。
この作品を正しく解釈することは煙を手で掴む位不可能なことだと自分は思いますね。

解釈なんてのは読み終えてからでも全く遅くないです。
案外それは他の作家さんの作品全てにも言えることかも知れません。

こどものころ、『はてしない物語』をかじりついて読んだことを急に思い出し、ミヒャエル・エンデのもうひとつの傑作、と呼ばれるこの作品を読んでみよう!と思ったわけです。僕と同じようなこんな人、けっこういるのではないでしょうか?
ところが、なんだか読み始めてもつかみどころがなく、「正直、なんだかわからない」と思ってしまい、1章ちょっと読んだところで断念。しかし、また時間を置いてからこころをからっぽにして、「内容をわかろう」とかは思わずに読んでみました。とにかく読み進めました。すると…、とっても不思議なのですが、この「鏡のなかの鏡, Der Spiegel im Spiegel」の題の意味がわかってきます。そして、読んでいるうちに、前の章のことが気になったり、そのまた前の章のことが気になったり、そして、一番最初の章のことが気になったり。。。物語の半ばを過ぎると、なぜか登場人物が次に何を言って何を答えるか、わかるような気がしたり。。。
なかなかうまくレビューが書けませんし、文学的な評論もかけませんが、こんな不思議な物語は初めてのはず、とにかく読んでみて!と、このレビューを読んでくれた方に言いたいです。

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