死の民俗学―日本人の死生観と葬送儀礼 (岩波現代文庫) の感想
参照データ
タイトル | 死の民俗学―日本人の死生観と葬送儀礼 (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山折 哲雄 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006000820 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
確かに著者は独自の視点と切り口を持っているし、ここに示されている事例や示唆は貴重なものだと思う。けれども、赤坂憲雄が解説で指摘するとおり、それは決して方法論的に成熟させられてはいかない。というか結論めいたものが出そうになると、その前にすいっと話題を変えて、はぐらかしてしまうのだ。
安易に結論を出したり普遍化したりするべきではない、というのが著者の「結論」なのだろうか。貴重な視座を提示するだけして、「どうぞ」と自分はどいてしまう。本の内容より、むしろ著者の姿勢のほうが興味深い。
安易に結論を出したり普遍化したりするべきではない、というのが著者の「結論」なのだろうか。貴重な視座を提示するだけして、「どうぞ」と自分はどいてしまう。本の内容より、むしろ著者の姿勢のほうが興味深い。