なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか? の感想

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参照データ

タイトルなぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?
発売日販売日未定
製作者ティル・レネベルク
販売元インターシフト
JANコード9784772695428
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学

購入者の感想

本書の読後よくわかったのは、睡眠を短くするノウハウとか、体内リズムを変えて仕事の効率を高める・・といった類いの本がいかにいい加減か(むしろ逆効果になる)ということだ。

本書によれば、生物時計のタイプ(クロノタイプ)は、個人によっても、性別・年代によっても異なるという。とくに個人差は大きく、ある人には有効な指針が、自分にも効果的とは限らない。つまり、各人のクロノタイプごとに、ベストの時間帯があるわけだ。
そして、自分のクロノタイプは基本、変わらないし、変えられない(基本から、ずれることはある)。

本来のクロノタイプとずれた生活を送っていると、健康だけではなく、認知(注意力・敏感さ・集中力)、技能(運動神経・計算力・記憶力)などまで、大きな被害を受ける。ずれたライフスタイルや夜間勤務などによって、慢性的な時差ぼけ状態(社会的時差ぼけ)になるリスクはかなり大きいのだ。

本書はこうしたずれを修正する方法も教えてくれる。そのためには、太陽のもたらす明暗のサイクルへの同調がいかに重要かということも(1日2時間以上を外で過ごすと、クロノタイプは約1時間早まる)。

つまり、自分の生物時計に逆らわない生き方こそ肝要ということだ。が、それには個人で修正できるところと、社会の時間(就学・就労時間)をより柔軟に変えることが含まれる(本書にも「学校の始業時間を遅くせよ!」という提言がある)。

生物時計の守備範囲は、進化から個人の生活、さらには社会変革まで、実に広くて深い。もっともっと注目されるべきだと強く感じた。

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