メシエ天体ビジュアルガイド: 星雲・星団110個すべてを写真と星図で見せる の感想

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参照データ

タイトルメシエ天体ビジュアルガイド: 星雲・星団110個すべてを写真と星図で見せる
発売日販売日未定
製作者中西 昭雄
販売元誠文堂新光社
JANコード9784416114629
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般

購入者の感想

この本は、天文雑誌『月刊天文ガイド』に7年間近く連載された、「見たい撮りたい今月のメシエ天体」を単行本化されたものです。 見開きで1つのメシエ天体が紹介され、左ページには2つの星図(広角のファインディングチャートと、写真の視野に合わせたもの)と解説、右ページは1ページまるまるつかった天体写真になっています。
大きな特徴としては、一部の例外を除いて同一の機材を使って撮影されており、同じスケールで見比べられることです。それは過去にさかのぼれば、古田俊正さんの写真で見るシリーズに通じるものがあり、天体同士の明るさや大きさなどが直接比較できてとても好都合です
私は写真派ですが、大口径のドブソニアンで眼視を楽しむ方や、これからディープスカイの世界に飛び込もうという方にも役に立つ内容だと思います。
B5版、オールカラー256ページでずっしりと重く、紙質が良いのか写真の印刷はとてもきれいです。それでいて税別2,400円は安いと思います。
この調子で、メシエ天体以外のNGC天体やIC天体、その他の見栄えのする天体を収めた続編も出してほしいです。

新刊。右ページが1.1度×1.6度のカラー写真で機材は高橋の25cmF5を使用。輝星の光条は4本で目立たない。左ページの3分の2は解説文で、3分の1は30度四方の6等星図と写真の範囲を説明する15等星図で、星図は小さいが星座での位置を思い出すとか、天体付近の微光星の判断に使える。写真は、一部大きい天体以外はサイズも方角も統一されている。統一されている点が高評価でM40でもM73でも同じサイズで同じ扱いなのが素晴らしい。見かけ視界50度の接眼鏡で写真の範囲を見るには30〜40倍ほど、満月6個分に相当する。眼視ではとても写真のようには見えない。小口径での観望の参考にはならないし20cmでも足りないだろう。この本は写真撮影の参考資料にとても良さそうで、明るい部屋で鑑賞に眺めてもかなり良く、現場で眼視の導入に使うには星図が小さくほぼ不可能だし、もったいない。解説は良い空を前提に書いているが、仕方の無いところだろう。市街地では見えない淡い天体のほうが構造が写り高評価になりがち。データについては銀河の型も球状星団の級も触れず無しに等しい。メシエリストそのものの問題はM91,102の不明説や104以降の後世追加にも触れているが、本題ではない。写真集として欠番なく110天体を網羅している。メシエ天体以外の星雲星団を10個ほどと、彗星とのランデブーも追加しているが、サイズが違い比較できない。オマケだろう。
感想は、メシエ天体の後半69番以降を延々と載せるなら、もっと違うリストで星雲星団のベスト100にした方が格段によくなると思うが、メシエ天体はブランドなので仕方無いことだと思う。その点を減じて★4つにしてもいいがタイトルと内容が一致しているので5つにした。筆者も暗いメシエ天体をあえて見る意義に触れているが、色々な天体を見ると言うならなおの事NGCなどから拾った方が良く、無理なフォローに感じる。
天文ガイドの連載記事の集成との事。総合して良い本で、売れて続編2回で明るいNGC・IC天体で200程度を出してくれると更に良いと言う感じです。
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