田崎真也特製! ワインによく合うおつまみ手帖 (講談社+α文庫) の感想

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ワイン好きには最高のレシピ本ではないでしょうか。手順が全てめちゃくちゃ簡単（ほぼ全てのレシピが３工程以内）なのに、味が単純すぎるとか見た目がシンプル過ぎるとかいったことは全くありません。そしてもちろんワインとの相性が抜群でおいしい料理が山盛りです。料理はすべて相当独創的と言えます。どれもフレンチの基本が混ざっており、田崎氏のワインと料理の相性に関する好み（哲学）に基づいたレシピ群だといえます。少しネガティブなこと言いますと、全ての料理が（ワインなしで）料理だけで食べて素直に「めちゃうまい！」とは思えるわけではありません（私の作りかたがよくないのかもしれませんが・・・）。正直２割くらいのレシピは料理単独ではまあまあ（もう少しうまみが欲しいという感じかな）といったところです。ですが、そういった料理も含め全てのレシピがワインとの相性は抜群でありワイン好きには「こういう料理を作りたかった！」というものばかりだと思います。応用もかなり効きます。この本のレシピは他の本には似たようなものはありません。いっきにレパートリーが増えます。ワイン好きなら必買の一冊です。

田崎氏は「安くて旨い! ワイン&簡単おつまみ」というレシピ本も出しています。実は今紹介中の「ワインとよく合うおつまみ手帳」との間にちょこちょこオーバーラップがあります。田崎ファンでなければどちらか１冊でいいと思います。違いは、前者はワインがかなり豊富にのっており、１レシピに付き３本のワインが紹介されています。また全てのワインに田崎氏のコメントがたっぷりのっています。後者はまず本のサイズがかなりコンパクトであり、１レシピに付きワイン１本のみ紹介されています。ワインをレシピの両方の情報を得たい方は前者をワインをすでに結構飲んでいらっしゃるような方は後者がいいのではないでしょうか。前者の方にレビューをのせておりますのでよかったご覧下さい。