比較でわかるプロマネ技術 の感想
参照データ
タイトル | 比較でわかるプロマネ技術 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小浜 耕己 |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 9784822277109 |
カテゴリ | 科学・テクノロジー » 工学 » 経営工学 » 一般 |
購入者の感想
日経SYSTEM連載を集大成した本。筆者の小浜さんはスミセイ情報のキャリア。本書のプロマネはプロジェクトマネージメントであってマネージャ限定ではなく。システムの開発形態・方法の違い(二者択一)で陥りやすいトラブルを、大規模/小規模開発でも勘所は変わらない、パッケージとスクラッチで陥る落とし穴、アプリ偏重と基盤軽視でのトラブル、保守系開発と新規での甘い読み、内製・外製での思い込み、既存と新規ユーザの善し悪し、専任・兼任、提案企画と遂行フェーズ・・・などの観点で解説。 特徴は、筆者が高校から作家活動しSF、ミステリーなどファンタジー系での文筆力が活かされた開発現場のストーリ展開。つい「そうそう」、「あるある」、「そうなんだよ」と言って笑みがこぼれるくらいのリアルさが秀逸。 パッケージ開発では数年前、FitGap?で無能PMがコントロールできなかった実経験を彷彿とさせるストーリなので、もしこれからの人には未来を知ることができます。 でも、逆にこのストーリが良く出来ているせいではないが、こうすべき、こうした方が良いという、ノウハウや解説は全く陳腐かつ下らなくて読む気もしない内容。 いわゆる、たられば型。あの時こうしておけば失敗しないのに、ここに気をつけていればうまくいったのに、的なタイムマシンで過去に戻りやり直し、結果論からの正論で、筆者もだがこれで連載していた日経SYSTEMの編集のブアーさが若干許せない。 従い、比較でわかる・・という本来目的は評価ゼロ。筆者の物語力とこの現場リアル感が評価4、で総合2としました。