角川インターネット講座 (4) ネットが生んだ文化誰もが表現者の時代 の感想

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参照データ

タイトル角川インターネット講座 (4) ネットが生んだ文化誰もが表現者の時代
発売日販売日未定
製作者川上量生
販売元KADOKAWA/角川学芸出版
JANコード9784046538840
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » IT

購入者の感想

日本のネット文化・歴史とその特徴的な現象(炎上、リア充など)について考察している本です。
8人の著者による、全8章(序章も含めて)だての内容です。

それぞれ、異なった角度から同じ現象を見ているので、立体的に理解は深まるような気がしますが、
多くないトピックなので、内容の重複は多いです。
ちなみに表紙に出ている川上氏が書いているのは、序章だけです。

2チャンネルから始まり、電車男、非リア、炎上などネットが生んだ現象が社会に
及ぼす影響は、この十数年急速に拡大してきた。
本書はその拡大の歩みやネットの風土について書かれた、8人の識者による
アンソロジーだ。

本論とは少し離れるが、
『子供の時に、ちゃんと子供をやっていることは大事で、この過程を奪われた
大人は一生子供を抱えたまま生きていくのである。(P.133)』
『炎上はしばしば過剰なペナルティを下すことになる。その裁きの程度は法の
下において平等でなく、情の下に差別されながら偶発的に決定される。(P.157)』
などは、奥が深い。

前者は、個性尊重ばかり煽る情緒的な教育への警鐘であり、後者は情緒に流され
やすい日本人の未来への不安を抱かせる。

川上量生氏の名前が前面に押し出されているインターネットの歴史本。
同氏が今のネット文化をどう見ているのか、というのは一読の価値がある。
ネット大陸の原住民と新住民に分類して、今のネット文化を整理してみせる考察は分かりやすいし、本質を突いている。
しかし、川上氏の執筆担当部は最初の2割ほど。その後は、数人の著者の共著担っている。
自分的には半分くらいは、単なる歴史物としても面白く読めたが、後半の半分くらいは、考察も浅く、退屈で、読む価値が感じられなかった。
ここが★4つになった原点ポイント。
Kindleとしては決して安くはない本だけに、そのあたりはあらかじめ知った上で購入することをお勧めします。

私にとってwebは,読むべき本を見つけ,手に入れるためのツールになっている.

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