老いてこそ人生 (幻冬舎文庫) の感想

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参照データ

タイトル老いてこそ人生 (幻冬舎文庫)
発売日販売日未定
製作者石原 慎太郎
販売元幻冬舎
JANコード9784344403826
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

小説「バッテリー」の主人公のじいちゃんのように老いたら孫に野球をさりげなく教えていきたい。それが今の私のささやかな老後の夢。しかし現実は子供らの学費や親の介護、創業した会社の継続でアップアップの毎日。。。今が一番辛い時。はてさて自分の老後はどうなるやらとそんな時分ふと目にした本書を衝動買い。
せちがらい昨今、タイトルのように悟りの境地で老いに向き合える方ははたしてどれほどいらっしゃるのか…それどころじゃない現実に途方に暮れている方が大多数なのではないでしょうか? ゆとりある老後をすごせる方専用の本なのではないでしょうか・・・

太陽族のリーダー石原さん。
老いるということを正面から受け止めることも、また格好良い生き方だと、
そういうメッセージがあります。大体の挿話は、まあそんな意味です。
一般人ではない石原さんだからこそ出来て、私たちでは出来ない出会いや経験が満載されているので、
ちょっと自慢されているようにも感じますが、そこは目を瞑りましょう。

三島由紀夫の最後の写真の挿話は、実に訴えるものがありました。
美しさとは造られた外見ではない。内面から滲み出るものだと。
それは、人間社会の呪縛や欲望、葛藤から離れること、つまり死を決した時に、
心が清浄化され本当の美しさが内面から外面へと滲み出た瞬間だったのでしょう。
石原さんは、それを見つけて文章にしてあげました。三島さんへの愛情表現ですね。

老いるということは、死を意識し、受け入れる過程であり、
それは、三島さんの知られざる最後の写真の美しさのごとく、
心が清らかに美しくなって行くことなのかもしれません。
私も人生の折り返しあたりは過ぎましたので、だんだんと石原さんの言う意味は感じ始めてきました。

二十歳あたりの若い方も読んでみるといいよ。江戸時代だったら人生40年だったわけで、もっと早く老成したわけですからね。
生を活かすためのヒントが見つかると思います。

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