台北 國立故宮博物院を極める (とんぼの本) の感想
参照データ
タイトル | 台北 國立故宮博物院を極める (とんぼの本) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 板倉 聖哲 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106021862 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 美術館・博物館 |
購入者の感想
「るるぶ」のような旅行雑誌の、台北故宮博物院特集のようなノリの本です。もともと、2007年春の大観=北宋書画展にちなんだ芸術新潮の特集(2007年1月号)を膨らませたものです。ただ、もと大和文華館の宋元画が好きな板倉 聖哲さん、安宅コレクションの収集に関わり大阪市立東洋当時美術館の館長になった伊藤 郁太郎さんが関わっていますので、なかなか個性的な本になっています。
伊藤さんの「汝窯の秘密」は真面目で真剣な口調で、前後の気楽なノリの文章からはかなり浮いています。でもそのため、この本で一番読ませる部分になっています。
一方、板倉さんの文章と対談はかなり軽い感じですが、これは編集者の筆がそうとう入っているのではないかと思います。そのためか、特に「書」の部分にはケアレスミスが多く、オヤオヤと感じないわけにはいきません。また、78−97頁の器物篇では、どうかなあ?と思いたくなる選択・文章もあります。まあ、しかしこれは「私はそうは思いませんな」とか大きくかまえて楽しんで読むものでしょう。あまりカリカリ読む文章じゃありません。文責=編集部だとおもいますしね。
故宮博物院の新院長 周女史のインタビューもありますし、写真の質は非常に良いと思います。めったにみられない地下倉庫の写真もありますしね。また屋台やレストラン、茶藝館の話まであって、まさに「旅」や「るるぶ」です。
なかなか楽しい本であることは確かです。
伊藤さんの「汝窯の秘密」は真面目で真剣な口調で、前後の気楽なノリの文章からはかなり浮いています。でもそのため、この本で一番読ませる部分になっています。
一方、板倉さんの文章と対談はかなり軽い感じですが、これは編集者の筆がそうとう入っているのではないかと思います。そのためか、特に「書」の部分にはケアレスミスが多く、オヤオヤと感じないわけにはいきません。また、78−97頁の器物篇では、どうかなあ?と思いたくなる選択・文章もあります。まあ、しかしこれは「私はそうは思いませんな」とか大きくかまえて楽しんで読むものでしょう。あまりカリカリ読む文章じゃありません。文責=編集部だとおもいますしね。
故宮博物院の新院長 周女史のインタビューもありますし、写真の質は非常に良いと思います。めったにみられない地下倉庫の写真もありますしね。また屋台やレストラン、茶藝館の話まであって、まさに「旅」や「るるぶ」です。
なかなか楽しい本であることは確かです。