UFO血清 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-480 宇宙英雄ローダン・シリーズ 480) の感想

宿命の敵手、隻眼のライレＶＳ泉のマスターの息詰まる “目”争奪戦が迎える意外な結末とテラに飛来したＵＦＯの謎の全貌が解き明かされる劇的な展開を描く大長編ＳＦスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第４８０巻。本国ドイツでの通算９６０巻目を飾る執筆者は女性の視点による繊細な筆致の紅一点シドウです。ここまでの作者別登場回数順位はフォルツ１８３、ダールトン１６３、エーヴェルス１５２、マール１４２、クナイフェル８７、フランシス６４、ヴルチェク６０、シェール５１、ブラント３８、シドウ９、ショルス４、シェパード３、テリド３、パットン１となります。最近は「物質の彼岸にいる種族コスモクラート」についての言及が多く為される様になって来て誠に興味津々なのですが、要するに彼らは外宇宙に出て行く事が出来ないのか、それとも（主義として）しないのか、理由はどうあれ一番問題を長引かせているのは自ら出て行って他種族と直接交渉を一切しない彼らの頑なな姿勢だと思うのですが、でもぼやいても仕方のない事ですので今回のサイクルではこの制約を受け入れて当面はローダン一行の進む道をじっと見守るしかありませんね。