カレと48時間逃亡するCD「クリミナーレ! 」Vol.4 キアーヴェ CV.鳥海浩輔 の感想

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シナリオの出来のよさで(私の中では)大好評なクリミナーレ！。
発売を心待ちにしておりました！
本当はすぐレビューしたかったのですが、なかなか時間がとれず…せっかくなのでじっくり2周聴いての感想です。

今度のきっかけは、なんと誘拐から始まる48時間。
ある日、主人公は訳も分からぬままに街で突然車に連れ込まれてしまいます。
キアーヴェは自分のことを「敵勢力のマフィアで、ファーザーの娘である彼女を利用するために誘拐した」のだと言います。
しかし、それは敵を欺くための嘘で「本当はアンフィスバエナの諜報員で、君を守るために敵勢力に忍び込んでいた」と言って二人で逃走を始めるのですが･･･それも嘘。

人を騙すのが得意なキアーヴェは主人公を信用させたかと思えば嘘だと言い、こっちが本当かと思えばまた嘘だと言い、一体彼のどの言葉を信じればいいのか分からないほど、幾重にも塗り重ねられた嘘に翻弄されます。
しかし、その嘘と嘘の隙間に垣間見える彼の本心を主人公は(意図せずかもしれないけれど)細やかに掬い上げて、傷ついたその心を助けようとするのを聴いていて感じました。

ファーザーの遺言に反して組織に対して思うところもあり、自身の過去の出来事で深く傷ついた彼は、このシリーズの他の作品に比べるとなかなか心を開いてくれません。
ようやっと、本心を見せてくれたのかなと思ってもまた嘘なのでは･･･と感じてしまって、こちらも妙に疑心暗鬼になって聴いてしまいました(笑)

シナリオは今回も映画みたいで良いんですが、他のが特によく感じたのでちょっとだけ弱いかな？けれど、2時間たっぷり使って、二人の気持ちの変化を無理なく描いてくれています。
私としてはラストがこうだったらいいのにな~！と自分の予想・理想と違っていて、少し残念に思ってしまったのでシナリオは☆４つ、キャストさんの演技はもちろん☆5つ、ＢＧＭ・ＳＥは相変わらずストーリーにいい緊張感や感動を与えてくれたので☆5つ。
総合的に見て☆5つの評価です！