新撰組比翼録 勿忘草 第弐巻 伊東甲子太郎 声:平川大輔 の感想

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『勿忘草』シリーズは一期から全て聴いていて、今回の比翼録もとても楽しみに
してきました。第一巻の斎藤一さんも聴きましたが、とても幸せな物語として描かれていたので安心して聴くことができました。
そして、この『比翼録』から新しく加わった伊藤甲子太郎さん。これまでの新撰組作品では、近藤局長暗殺計画を企てた人物で、悪役として描かれていたことが
多かったと思います。しかし『比翼録』に出てくる伊藤さんは、最初はチャラ男で軽い人でしたが、本当は新撰組が大好きで、新撰組をもっと良い組織にしようと隊士達に知識を与えていたという本心を聞いて、これまでの伊藤甲子太郎という人物に対するイメージが大きく変わりました。史実の伊藤甲子太郎さんも、自分なりの強い信念があったのではないかと思います。本編でも、『力による粛清ではなく、知識を身につけ、話し合い、思想の違う物同士が手を取り合えるようにしたい』、『新撰組が大好きだから、袂を分かつんだ』とヒロインに話すシーンがありますが、伊藤さんの強い信念が感じられて涙が出ました。また、伊藤さんのヒロインに対する本当の気持ちや優しさも伝わってきて、とても幸せな気持ちになりました。
伊藤甲子太郎だからちょっとな〜と思って買うのを躊躇っていましたが、このCDを聴いて『勿忘草』の伊藤さんも大好きになりました。思っていたより優しい人なので、安心して聴けると思います。最後は幸せな気持ちになれるので、『勿忘草』ファンの方には是非聴いてほしいです（＾∇＾）