ホワット・イフ・・・(初回限定盤)(DVD付) の感想

２０１０年リリース、オリジナルメンバー「ＨＥＹ　ＭＡＮ」以来約１４年振りのスタジオアルバム。プロデューサー：ケヴィンシャーリーのアドヴァイス・方法論が、見事に彼らの持つ「良さ」を引き出していると感じます・・・コメントにある「ＭＲ．ＢＩＧはライブで演奏している時が一番彼ららしい」に、象徴されますね！！７０年代周辺のハードロック・ブルーズロックが根底にあり、ダークでヘヴィながらテクニカルなサウンドなので、本来一般受け（能天気なアメリカンバンドとは違う）するバンドではないにも関わらず、セカンドが売れまくったあたりから「？」てな状況に陥ったと思います・・・だってＴＡＬＡＳ・ＲＡＣＥＲ　Ｘ・ＥＲＩＣ　ＭＡＲＴＩＮ　ＢＡＮＤ・ＳＥＳＳＩＯＮと言うメンツですよ。このアルバムも基本的にトーンはダーク・・・１回聴いただけでは、正直ピンとこないのが大勢の感想だと思います。聴き込めば聴き込む程に、バンドの状態の良さ・熱さが伝わってくる仕上がりです。このアルバムを印象づける１曲目「ＵＮＤＥＲＴＯＷ」、ヴァンヘイレンかよ（笑）な続く「ＡＭＥＲＩＣＡＮ　ＢＥＡＵＴＹ」を聴いただけで「ＭＲ．ＢＩＧ安泰！」と感じたのは、私だけではないはず・・・ビリーとポールのユニゾン全開１０曲目「ＡＲＯＵＮＤ　ＴＨＥ　ＷＯＲＬＤ」で、思いっきり「安心感」が（笑）。一般的な曲の良さはセカンド「ＬＥＡＮ　ＩＮＴＯ　ＩＴ」だけど、バンドとしての良さが思いっ切りでているのは間違いなくこの「ＷＨＡＴ　ＩＦ」・・・エリックの歌＆ビリー・ポール・パットの演奏の熱さが、とにかく伝わるまさに最高傑作！！※２０１１年４月１５日（金）盛岡市民文化ホール　来てくれて本当ありがとう、最高でした！！バンドの想いは、きっと被災地に届きますよ。コンサートラスト「ＳＨＹ　ＢＯＹ」（ＴＡＬＡＳの曲）は、盛岡で聴けるとは思わなかった（期待はあったけど、笑）・・・「ライブインサンフランシスコ」のセットが根底にあるようなライブで、選曲も（ロックしていて）良かった！！無事帰国してくださいね（笑）、ありがとう・・・。

　2010年、MR.BIGのアルバムです。（再結成第１弾）

　1st「Mr. Big」を思わせる生っぽいサウンド、2nd「Lean into It」を思わせるジャムっぽい曲、
Richie Kotzen時代に魅せたブルージーなフィーリング　などなど
　。。。過去の様々なものが、混然一体となりスピーカーから飛び出てくる、息を呑むようなアルバムです。

　まず、Liveっぽいサウンドである点は、過去のどのアルバムよりも生々しく、
70’sあたりにも通じるような、リアルさがあります。
　ソウルフルな歌唱、ブルージーな演奏、卓越したテクニック、抜群のグルーヴ。。。どれもリアルです！

　また、今回は、スタジオに全員集まって、ジャムって練って作曲したのが分かります。
　このアルバムは、次は「歌メロか？　Gか？　Bか？ G&Bのユニゾンか？」
何が飛び出してくるか分からないジャム風な雰囲気があります。。。スリリングです！

　最後に、とても興味深かったのが、Paul Gilbert。
　かつてのPaulは、技巧は凄いけど、「味わい」「コク」「ブルージーさ」etcの感触が薄かったと思います。
　が、今回のPaulは、音符の1つ1つがフィーリングに満ちていると、痛感させられます。
　「ギターが歌っている！」「速弾きなのに味がある！」という印象をもたれる方も、多いのでは？

　「MR.BIGファン」「HM/HRファン」に、オススメです。
　また、「MR. BIG初心者」「洋楽初心者」の方でも、興味のある方は、是非、聴いていただきたいです。
　「洋楽はあまり。。。」「Rockはあまり。。。」という人さえ惹きつける、強力な魅力（磁場）があります！

　ちなみに、MR.BIGはLive Band！！！
　Live経験者とLive未経験者とでは、このアルバムの印象は、かなり異なると思います。
。。。なので、とにかく、Liveへ行かれることを、オススメさせていただきます。

（参考）