バチカン奇跡調査官月を呑む氷狼 (角川ホラー文庫) の感想

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参照データ

タイトルバチカン奇跡調査官月を呑む氷狼 (角川ホラー文庫)
発売日2014-09-25
製作者藤木 稟
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041019696
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

氷狼ハティの伝説のある街で、密室氷漬けの変死事件が相次ぐ。
のっけからビル・サスキンス捜査官のオトナの夜???かと思いきや…。

北欧神話を軸にした氷漬け変死と、真の聖杯の有りかが絡む奇跡調査の巻。
サスキンス捜査官の依頼(友人枠)で、平賀とロベルトもノルウェーに飛ぶ。

p.25くらいまでは、ビルのその後の意外な展開が描かれており、スパイもののようなドキドキな出だし。
前半はいかにもミステリアスですが、最後はこのシリーズのお決まりである科学解明で解決されます。
相変わらず、話自体はよく練ってあり、面白いです。

主人公である平賀とロベルトの二人が、ともに大活躍する、ファンには嬉しい筋立てでした。

タイトルにも記載しました通り、とにかく、叙事詩部分(多分、北欧神話がネタとなったオリジナル)が多いです。
北欧神話のユミル、オーディーン、スクルド、フェンリル、ヨルズ、フレイヤ、フレッグ…など、
ゲームなどでもよく見かける名前ですし、その世界が好きな人には興味の持てる内容かもしれません。

ただ、個人的には、期待したほどそれらが関わってはいないと感じ、ひたすら叙事詩に読み疲れる巻でした。
面倒に思って読み飛ばすと、面白さが半減するかと思い、必死に文字を追いましたが、
それらにあまり重要なヒントは無く、叙事詩自体が文学的に独立できるかと言うと、そういう感じでもないですw
謎解きにやや関わっている部分はあるものの、斜め読みして十分に感じました。

脳外科部分は、たまたま調べていたことが描かれていたので共感でき、興味を持って読めました。

また、変死の謎に【液体@@】が関わっているだろうことは、初版からピンと来ると思います。
終盤のお約束、平賀が実験披露して、全容がわかり、解決☆
そして、最後に聖杯の行方が明らかに…えええ???

という感じでした。

今回は登場人物も増え、念願の『例の悪役』さんも登場、チャンドラ・シン博士の人物像(これまた意外)もハッキリとします。

お話の内容は他の方のレビューを参考にして下さい
(手抜きですいません)

相変わらずの息の合ったコンビで読みごたえがありました。
ビルにも相棒が出来て、良かったですね。

せっかく苦労して暗号説いてお宝ゲット・・ってとこで、ジュリアさん
登場・・なんだか彼、不二子ちゃんに見えるんですが・・
読んだ方、そう思いません?

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