日本甲冑史〈下巻〉戦国時代から江戸時代 の感想

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参照データ

タイトル日本甲冑史〈下巻〉戦国時代から江戸時代
発売日販売日未定
製作者中西 立太
販売元大日本絵画
JANコード9784499229562
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

イラストで戦国時代から江戸時代までの甲冑を描いたという労作です。上巻が弥生時代から室町時代を描いており、その続編にあたります。どのページも初めて見るような興味深い甲冑の姿ですので、これからイラストや歴史劇を作成する際の参考資料として貴重な出版になるものだと思いました。

室町時代は具足と呼ばれ、戦国時代には当世具足と呼ばれるようになったそうですが、足軽などのイメージはこれでつかめました。
10ページの見開きでは、武田信玄、伊達政宗、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家などの戦国武将の軍装を紹介しています。各遺品から再現されたようですが、これは興味深いイラストでした。

足軽の具足着装順序、当世具足の着装順序、直垂から具足下へなどを紹介した後、川中島の激闘の武田信玄と上杉謙信の闘う姿を再現してありました。もっと興味を覚えたのは、武田信玄と上杉謙信のそれぞれの野戦用本陣の復元図の掲載でした。大河ドラマでもそのあたりは必ずしも忠実には示してありませんので、本書の復元図はこれから多くの人の参考にされる図でしょう。信玄の軍陣も紹介してあり、少し後に鉄砲が加わりますが、ほとんど幕末までこのような編成であったということです。

兜の変化として、鳥帽子形と冠形兜、変わり兜の登場などの紹介の後、 旗指物や戦国大名家の馬標、旗指物の指し方を掲載してあります。
馬鎧と口取や、足軽の装備と戦闘では、弓足軽、槍足軽、鉄砲足軽の違いを描き分けていました。長篠の合戦の再現図はなかなかの迫力に満ちたイラストだと思いました。
江戸期の甲冑では、島原の乱や上野戦争、彰義隊の軍装、黒船来航と東征軍なども紹介してありました。

作者の中西 立太氏は、多くの図鑑などのイラストを描いてこられた方で、小学館科学図説シリーズ全体でサンケイ児童出版文化賞大賞受賞されています。本書の刊行をまたずに平成21年1月11日に永眠されました。

上下で古代から幕末までの甲冑史を概観する本だが 1.多彩な図版がきれい 2.装着法も書かれている 3.戦闘の有様もある程度書かれている。 4.英文解説もある などが良い点。著者がお亡くなりになったのは非常に残念!

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大日本絵画から発売された中西 立太の日本甲冑史〈下巻〉戦国時代から江戸時代(JAN:9784499229562)の感想と評価
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