本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21) の感想

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参照データ

タイトル本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)
発売日販売日未定
製作者出口 治明
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041016497
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

読書家としても有名な出口氏の読書論。
本を読み、多くを知れば知るほど謙虚になる人と、知るほどに尊大になる人がいる。その違いは何か。
「本=人」と思って読むことを勧める人は多いが、筆者の徹底ぶりは抜きん出ている。
本を人と同じだと考えているので、たとえば寝転がって本は読まない(相手に失礼)とか、速読はしない(相手に失礼)といったこだわりよう。本に線を引いたりフセンをつけないのも、きっと「本=人間」だからだろう。
幼少期から圧倒的な読書遍歴があり、これまでに1万冊以上の本を読んできたという筆者が、お薦めの本を多数紹介している。
どれも一過性のベストセラー本などではなく、古典に属するものや普遍的なものばかりを選りすぐっているので必見だろう。
文中にしばしば登場する「人生ちょぼちょぼ主義」(人間の能力差はたいしたことがなく、人生でできることは小さい)という筆者の謙虚さは、膨大な読書量に裏打ちされた境地だろう。読書から教養を得られる人ほど謙虚になり、得られない人(ただの物知り)は尊大になるのだろう。

人はなぜ本を読むのだろうか。
多くの場合、知らないことを知る為のツールであったり、物語を楽しむ為の娯楽であったりするものだと思います。その答えは、皆それぞれで、十人十色の答えがあり、正解があるというものではありません。そんな中で、本書の著者、出口治明は読書とは以下のようなものだと考えています。
「本を読むことは、著者の思考のプロセスを追体験することである」
私自身、読書の意味を考えたときに、この表現は凄くしっくりきました。著者の思考のプロセスを追体験する。ある人が、あるテーマについて考え、仮説を立て、ああでもない、こうでもないと何度も試行錯誤を繰り返し、結論付け、その答えをまとめたものが一冊の本であるということなのです。

人一人が長年培ってきた思考や結論付いた答えを、たったの2時間から3時間程度で知ることができる。もちろん、経験し得てきたものと本を読んで知ることができることは全く違うことであるとは思いますが、それでも、読書から学べることは非常に多いと思うのです。

本書では、何のために本を読むのか。どのように本を読めばいいのか。どんな本を読めばいいのか。といった内容が全体を通して書かれており、大変好奇心を刺激される一冊となっています。

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