シフト (下) (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | シフト (下) (角川文庫) |
発売日 | 2014-07-25 |
製作者 | ヒュー・ハウイー |
販売元 | KADOKAWA/角川書店 |
JANコード | 9784041014417 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
2049年、建築士の技能を持つ新人議員ドナルドは上院議員のサーマンから極秘の地下施設建設を要請される。竣工の日、上空で核爆弾が爆発、人類は地下での生活を強いられるに至る。それから数百年、ドナルドは幾度かの冷凍睡眠を経て、妻も友人も既に無い時代を生きていた…。
昨2013年9月に翻訳が出た『ウール』の続編であり、その前日譚を描く物語です。
『ウール』の舞台となる複数の地下サイロがいかにして、何故、そして誰によって建設されたのかが明らかにされます。
我々読者が暮らすような通常の居住空間から何らかの理由で隔絶された世界で暮らす登場人物の物語といえば、近年でいえばドラマ『LOST』を始め、今年3月に邦訳が出た『パインズ -美しい地獄- 』、そして同じく今年8月に翻訳された『
昨2013年9月に翻訳が出た『ウール』の続編であり、その前日譚を描く物語です。
『ウール』の舞台となる複数の地下サイロがいかにして、何故、そして誰によって建設されたのかが明らかにされます。
我々読者が暮らすような通常の居住空間から何らかの理由で隔絶された世界で暮らす登場人物の物語といえば、近年でいえばドラマ『LOST』を始め、今年3月に邦訳が出た『パインズ -美しい地獄- 』、そして同じく今年8月に翻訳された『
前作を読まずに間違えて、今作から買ってしまわない様にご注意を。スターウォーズで言うと123に当たるのが今作です。
ただの前日譚で終わらず、きっちり時制はウールのラストに繋がります。
ソロのくだりが長過ぎる気もするのですが、第三部を読めば、筆者の意図がわかるのかも知れません。
サイロの歴史とともに前作では単なる悪として?しか感じることの出来なかったサイロ管理者の、深い苦しみや業が描かれた今作。
希望に満ちたラストが読めることを期待しながら第三部の翻訳を待ちます。
ただの前日譚で終わらず、きっちり時制はウールのラストに繋がります。
ソロのくだりが長過ぎる気もするのですが、第三部を読めば、筆者の意図がわかるのかも知れません。
サイロの歴史とともに前作では単なる悪として?しか感じることの出来なかったサイロ管理者の、深い苦しみや業が描かれた今作。
希望に満ちたラストが読めることを期待しながら第三部の翻訳を待ちます。