支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産―その旅路と日本姓スペイン人たち の感想
参照データ
タイトル | 支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産―その旅路と日本姓スペイン人たち |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 太田 尚樹 |
販売元 | 山川出版社 |
JANコード | 9784634150423 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
本書の二大テーマは,(1)支倉常長率いる遣欧使節とローマへの旅路,(2)使節の旅路で見つかるサムライの末裔としての日本姓を持つメキシコ人やスペイン人である.そして,(3)現代において,著書自身がその旅路の一部をたどった時の見聞録的な読み物が加味されている.
内容的には(1)と(3),(2)と(3)が渾然一体として記述されている.そのため,支倉常長率いる遣欧使節とローマへの旅路に付いての歴史書とは云えないだろう.(1)と(2)はそれぞれ,興味深いテーマであるのに,読み進めて行くと,(3)がかなりの比率で顔を出して興味をそがれてしまう.折角,面白い切り口で「遣欧使節」を紹介してもらえると期待したのに,著者の旅日記を読まされた感じである.
(1)と(2)についてもっと真摯に事実関係を詳細に記述した方が良かっただろう.著者自身の推測的な記述が多いような気がする.また,遣欧使節について,日本での新しい研究成果,ローマへの旅路にある諸外国での研究成果を客観的に盛り込めばもっと,面白くて意味のある書物になったと思う.
内容的には(1)と(3),(2)と(3)が渾然一体として記述されている.そのため,支倉常長率いる遣欧使節とローマへの旅路に付いての歴史書とは云えないだろう.(1)と(2)はそれぞれ,興味深いテーマであるのに,読み進めて行くと,(3)がかなりの比率で顔を出して興味をそがれてしまう.折角,面白い切り口で「遣欧使節」を紹介してもらえると期待したのに,著者の旅日記を読まされた感じである.
(1)と(2)についてもっと真摯に事実関係を詳細に記述した方が良かっただろう.著者自身の推測的な記述が多いような気がする.また,遣欧使節について,日本での新しい研究成果,ローマへの旅路にある諸外国での研究成果を客観的に盛り込めばもっと,面白くて意味のある書物になったと思う.