フォルトゥナの瞳 の感想

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参照データ

タイトルフォルトゥナの瞳
発売日販売日未定
製作者百田 尚樹
販売元新潮社
JANコード9784103364115
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購入者の感想

近々、この作品が映画になります。作者の百田さんは試写を見て、良く出来ているとおっしゃっています。
原作が素晴らしいので、映画も期待できると思います。
ネタバレしないように簡潔に記します。
主人公の木山慎一郎は、死が迫っている人の運命を予見する目(フォルトゥナの瞳)を持ってしまっています。体が透けて見える人は間もなく死ぬのです。救わなくて良いのか?知らぬふりをすべきなのか?命を救う度に慎一郎の体はズタズタになっていきます。その心の葛藤がとてもリアルです。人は誰しも理解し難いことに出くわすと「ああでもない、こうでもない」と思い悩み、一度納得したことでもまた元に戻って同じ考えを繰り返します。
葵からの「ぶつけるようなキス」にはドキッとします。最後まで読むと、その時慎一郎の顔は…。
人のために生き、人のために死す。公(おおやけ)に奉仕する、日本人の生き方を百田さんは書きたかったのだと思います。
「永遠の0」以来の一貫したモチーフです。
大東亜戦争の敗北、GHQの占領政策と洗脳によって日本人が失った日本の心です。
百田尚樹、あなたは素晴らしい。

(補足)
映画を見ました。
2時間の中に原作を見事にアレンジして素晴らしい作品に仕上がっています。
事件に次ぐ事件、アクションに次ぐアクションといったストーリーではなく、いささか冗長な作品なので、どうなることかと心配していましたが、最後まで飽きさせない出来栄えでした。
愛する人、子どもたち、普通の人々の命を救うために自分を犠牲にする。見るものにその心が伝わってきます。
原作を読まなくても楽しめる映画です。いや、百田さん、ごめんなさい。原作を超える映画です。
お勧めします。

いったいこの方は、誰かの作品を「オマージュ」せずに作品を書き上げたことがあるのだろうか?
本好きにはバレてますよ
元ネタの「デッドゾーン」を読むほうが100万倍感動出来ます

 「他人の死期が見える」人が主人公のこの本。この手の設定はよくあるので、設定だけを見た時は正直なところ「ふ〜ん」としか思いませんでしたが、同じ作者である百田尚樹さん初のノンフィクション「殉愛」を読んだあとにこの本を読むと非常に興味深く読み進めることができました。
 「殉愛」は癌を宣告された有名歌手と結婚した女性の物語です。
 そうです、「殉愛」とこの「フォルトゥナの瞳」は共通しているんですね。他人の死期を悟った人間が、いったいどのような行動をとるのか、が。ノンフィクションが「殉愛」で、フィクションが本作です。
 
 「殉愛」は完全で圧倒的なノンフィクション。一切の嘘はないということです。その主人公が取った行動は、死期間近の男性と3か月間結婚し、業務委託料ということで1億8000万円を受け取る権利があると主張(週刊朝日報道より)。そのほか、財産の4割を相続。夫人より長く、ずっと歌手に尽くしてきたほかの親族(亡くなった歌手の実の娘含む)への遺産は緊急時遺言などによりゼロだったとのこと。事実は小説より奇なりとはよくいったものです。

 百田氏は「現実はつらいことが多いので、小説は人を元気づけるようなことを書きたい」とおっしゃってましたが、この本はそういった思いを強くして描かれたのでしょうか。現実に、他人の死期を悟った人間がどのような行動をとったのかを「殉愛」で描いた百田先生ならではの作品です。

百田尚樹の作品を読むのは、今回が初めてでしたが。
読む前に、永遠の0を書いた人と前情報を知って、
手に取るのを躊躇しましたが、物は経験ということで、購入。
結果はうーーーん。

主人公の人間性が見えて来ないとか、感情移入できないとか、
皆さんが感想に述べている通りだと思います。

スタバとかスマホとか今の時代の話、そして20代後半~30代前半の
若者の話なのに、な、ぜ、か、昭和の香りがしてならない、
主人公の仕事場の車も、最近の車種やレクサスの名前が出てくるけど、
どうも首をかしげてしまうような、ミスマッチな言葉が垣間見える。
葵の髪型の下りもウェーブとか表現しているけど、
ゆるふわパーマとかの方が今風何じゃないかな、主人公の元同僚(先輩?)
が仕事場に来てひと悶着あった後に、塩をまいたって昭和か!!!
と突っ込み所満載。。。
と思ったら作者60歳近いんだね。納得したわ。

百田尚樹さんのファンで、特に『永遠の0』と『影法師』、『ボックス』などが好きです。

今回の物語のテーマは、実に興味深く、ワクワクドキドキしながら一気に読みました。

しかし、他の方もレビューで書いているように、最後が。

どうしてこんなことになってしまったのでしょう?明らかに筆が急ぎすぎています。感動もカタルシスもないまま、呆気なく終わります。

それまでの過程がとても良かっただけに、非常に残念です。黒川の死等も不明のままで、葵の心情にも共感できず。

偉そうな言い方をすれば、最後をもう一度丁寧に書き直せば、本当に良い作品になると思いました。

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