RiN(5) (KCデラックス 月刊少年マガジン) の感想

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参照データ

タイトルRiN(5) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
発売日2014-03-17
製作者ハロルド 作石
販売元講談社
JANコード9784063769500
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

この作品の出発点は主人公の伏見が漫画家になれるかどうかだったと思うのですが、今ではそのテーマと平行し新しく二つのテーマが現れています。一つは彼が二人のヒロインのどちらを選ぶのか、占い師の言葉は少々分かり易すぎるという印象はありますが、片方を選べば天国、もう片方は地獄という言葉は読者の頭に焼き付きます。もう一つは無意識のあり方ですね。八咫烏の登場は突飛であるものの、作品の方向を決定するものです。占い師、心理カウンセラー、石堂さん、それらの存在がこの「RIN」という作品で、無意識や前世、宇宙などスピリチュアルなテーマを許し、そしてまたそういった巨大なテーマを主人公がどう書ききるかに注目させます。
沢村叡智の存在と瀧カイトの存在がマンガとしての彼を引っぱり、まだ登場がないものの水野亨の存在や編集者の存在も気になります。正しい方向に進めているのか、という不安が終始頭をよぎるのは、本田さんの妙に下品さを感じさせる口元や、彼が「書いているもの」と「本当に書きたかったもの」とのギャップが沢村賞での選評にも現れ始めているからかもしれません。
ハロルドさんがこの作品をどのような方向に持っていくのか、おそらく契機になるであろう次巻への期待が高まります。手塚治虫の火の鳥のような広大さを書くのであれば、主人公の伏見が書いたという設定、あるいは瀧カイトが書いたという設定の作品も、ぜひ読んでみたいですね。

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講談社から発売されたハロルド 作石のRiN(5) (KCデラックス 月刊少年マガジン)(JAN:9784063769500)の感想と評価
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