Q.E.D.証明終了(48) (講談社コミックス月刊マガジン) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルQ.E.D.証明終了(48) (講談社コミックス月刊マガジン)
発売日2014-06-17
製作者加藤 元浩
販売元講談社
JANコード9784063714227
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

48巻
前半「代理人」
極端な人見知りのため人前に顔を出さない謎の有名小説家の代理人が殺された事件。
この話の面白いところは、問題編→解決編と読むと犯人の言動・行動と前半で説明されていた人物像との間で生じていた齟齬が一気に解明され、解決編を読んだ後に問題編を読み直すと犯人の言葉ひとつひとつの裏の意味が読み取れるという点。
詳しくはネタバレになってしまうのですが、よく読むと小さな矛盾が山のようにあり、仮定が間違っていたことが解答編で証明されるのです。ここが「騙された!」と感じて面白かった。
読後に爽快感と後味の悪さが同時に残る作品も珍しいのではないでしょうか。

後半「ファイハの画集」
不法移民のアフリカ人少女・ファイハが麻薬密輸にもかかわる密航船上で殺人事件を目撃、その後船は警察と銃撃戦となり死傷者を出す大惨事に。消えた麻薬とファイハの行方は?
一言でファイハの冒険記。と同時に移民、途上国の貧困問題を扱った作品です。あまりに純粋に夢を追うファイハの言葉が胸に刺さります。これ、ほんと先進国の人たちに読んでほしい。
夢をかなえたい、進学したい子供が「お金」という問題に直面し、仕事もないため外国で働かねばならず、更に警察からも逃げなくてはならない。ついでにファイハは、殺人事件の目撃者でもあるため命を狙われる羽目になります。
私が彼女と同い年でそんな目に遭っていたら絶望するでしょう。
でも彼女は夢を追いかけ、そして叶えた。彼女の優しさと強さは素晴らしいです。
あとここはネタバレになってしまうのですが、彼女の台詞で一番気に入っているものをひとつだけ。

「自由に絵を描いて生きていけるなんて、夢みたいな世界だよね」

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

Q.E.D.証明終了(48) (講談社コミックス月刊マガジン)

アマゾンで購入する
講談社から発売された加藤 元浩のQ.E.D.証明終了(48) (講談社コミックス月刊マガジン)(JAN:9784063714227)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.