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雨間に語らいて
さざれ #158 - 18.02.04 15:34
タグ:小説小ネタ
「雨は嫌いだよ」
横から聞こえてきた声に俺は応えてやる。
「俺は結構好きだけど」
すると滴の弾ける音に混じって、不機嫌そうに「ふんっ」と鼻をならす音が聞こえてきた。
俺は雨宿りをしていた樹の枝の影から、空を覗く。
灰色の空からは絶え間なく滴が降り注ぎ、地面に到達すると、弾けて土に染み込んでゆく。
しとしと
しとしと
もう随分とこんな感じだ。
生憎と、防水性の物を何も持っていないので、ずっと同じ場所で足止めをくらっている。
先に進めないのはもどかしいが、だがこうして空から水が落ちてくる様を見ているのは楽しい。
また、空を見上げる。
この位置から見るのが好きなのだ。
自分に向かってくる滴が、普通とは違うもののように感じられ、何か惹かれる。
「お前は気楽だね」
と、また横から声をかけられる。
「悪いかよ」
否定はしない。
気を張っているのは好きではないから。
「いや……」
返された言葉が、まだ何か言いたそうで、続く言葉が気になって、俺は一旦視線を空から外すと、声の主に向けた。
そこにいた彼。
いや、彼女だろうか。
性別はわからない。
話し方は中性的だしなにせ……
兎に角それが俺の視界に入る。
「お前が羨ましいよ」
目の前の黒猫は俺を見ず、先程の俺と同じように空を仰いでいる。
これも過去の。
前回の話と同じ世界観。
今回はちょっと文章手直ししてます。
創作モチベ上げたいです。
横から聞こえてきた声に俺は応えてやる。
「俺は結構好きだけど」
すると滴の弾ける音に混じって、不機嫌そうに「ふんっ」と鼻をならす音が聞こえてきた。
俺は雨宿りをしていた樹の枝の影から、空を覗く。
灰色の空からは絶え間なく滴が降り注ぎ、地面に到達すると、弾けて土に染み込んでゆく。
しとしと
しとしと
もう随分とこんな感じだ。
生憎と、防水性の物を何も持っていないので、ずっと同じ場所で足止めをくらっている。
先に進めないのはもどかしいが、だがこうして空から水が落ちてくる様を見ているのは楽しい。
また、空を見上げる。
この位置から見るのが好きなのだ。
自分に向かってくる滴が、普通とは違うもののように感じられ、何か惹かれる。
「お前は気楽だね」
と、また横から声をかけられる。
「悪いかよ」
否定はしない。
気を張っているのは好きではないから。
「いや……」
返された言葉が、まだ何か言いたそうで、続く言葉が気になって、俺は一旦視線を空から外すと、声の主に向けた。
そこにいた彼。
いや、彼女だろうか。
性別はわからない。
話し方は中性的だしなにせ……
兎に角それが俺の視界に入る。
「お前が羨ましいよ」
目の前の黒猫は俺を見ず、先程の俺と同じように空を仰いでいる。
これも過去の。
前回の話と同じ世界観。
今回はちょっと文章手直ししてます。
創作モチベ上げたいです。
レスポンス
くーた152 #153 - 18.02.04 19:01
お久しぶりです
相変わらず癒される文章ですはい
創作モチベ大事ですよね!
自分の場合、ただひたすらボーッとしてると突然わきます笑
スランプこわいですはい
相変わらず癒される文章ですはい
創作モチベ大事ですよね!
自分の場合、ただひたすらボーッとしてると突然わきます笑
スランプこわいですはい
1 件のレス
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さざれ #158 - 18.02.08 00:31
データ整理してたら出てきた小説(?)なんで書いたのかも、続きをどうするかも覚えてないけど、勿体ないのでここで供養を。
さざれ #158 - 18.02.04 15:34
「雨は嫌いだよ」横から聞こえてきた声に俺は応えてやる。「俺は結構好きだけど」すると滴の弾ける音に混じっ…
さざれ #158 - 18.02.01 14:06
遠くに大きな月が見える。大きすぎて空には収まりきらない。薄紫の明け方のような空色にうっすらと地平線が見…
さざれ #152 - 18.01.23 23:23
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