自然からの恩恵を「戴く」という姿勢
グローバリゼーションやIT革命という言葉を聞かない日がなかったほどの世知辛い時代に「一色一生」とはなんとも悠長な話だと思うかもしれません。

 著者は自ら、
藍建てをし、
糸を藍色に染め上げ、
そしてそれを織りあげる工芸作家です。
化学染料を使うのではなく、
植物染料を利用し、
いかに美しい色を出すか。
そのことに真剣に取り組み、
そのために一生を費やすのも辞さない。
その姿勢で染め上げた糸を使い、
織物を作るというのです。

 本書に見出されるのは、
「藍を手がけることによって、
植物が単なる色だけでないことを知り、
植物の側のいい分、
言葉にならない言葉や形態から何かをさぐろうとし、
植物の言葉や様子をわかる耳や目を持ちたい」(19頁)という著者の姿勢です。
自然を人間の背丈に合わせるのではなくて、
自然へできるだけ歩み寄ろうとする姿勢が、
本文中いたるところで感じられます。
彼女からすれば、
世界や自然をじっくり見据え、
自然からの恩恵を「戴く」技こそが「ものづくり」なのでしょう。

 本文中に、
工芸の仕事はひたすら「運・根・鈍」につきるのではと心情を吐露する箇所があります。
「運」とは自分にはこれしかない、
不器用で我が儘な自分はこれしかできないのだと思いこむようなもの。
「根」とは、
粘り強く一つのことを繰り返し繰り返しやること。
そして「鈍」とは、
工芸という表現自体が、
絵や文章のように、
じかの思いをぶちまけるわけにいかない「鈍」な仕事なのだということ。

 世相に煩わされるのでない生き方・態度、
時代に翻弄されない一つの姿勢として、
志村さんのような姿勢があると感じます。
一色一生 (講談社文芸文庫)

その他の感想

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